ユアンタ証券は15日、エコプロビーエムの投資レポートを発表し、22年、23年の業績推定値を大幅に上方修正した。
キム・グァンジン研究員は、同社の目標株価を既存の25万ウォン(約2万4千円)から39万ウォン(約3万7千円)に+56%上方修正すた。 22年と23年の予想支配株主純利益の推定値を従来比+49.6%、+102.1%上方修正した。「国内バッテリー3社のうち2社(SKイノベーション、サムスンSDI)の正極材のメインベンダーとして、今後の市場の期待値を大幅に上回る成長を見せると判断」したとキム研究員は述べた。
キム研究員は、「下期からSKイノベーション(以下SKI)を通じてフォードF150ライトニング用NCM9.5.5供給予定」であるとし、「通常2種類の正極材を交えてセルを製造するが、ピックアップトラックの特性上同社NCM9.5.5素材単独使用が有力」であると述べた。
続けて、「また、100kWh大容量バッテリーが搭載されるので素材使用量も高いこと。 これにより、サムスンSDIに続き、SKIメイン正極材ベンダーとして浮上する予定」であるとし、「フォード向けの供給のための大規模受注の可能性が高い。 昨年公示したSKI向けの2.7兆ウォン(約2588億円)供給契約は、今年末まで1兆ウォン(約958億円)の売上認識を予定しており、ほとんどが現代(ヒョンデ)・起亜(キア)向けであることを勘案すれば追加受注が必要」であると分析した。また、「SKIのフォード向けの受注残高は今後6~7年間で約500GWh水準と推定されるため、同社は10兆ウォン(約9584億円)近い受注が可能と判断」したと述べている。
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