位置追跡や無線通信技術およびサービス分野の世界的な先導企業であるu-blox(韓国支社長ソン・グァンス)は、最大105℃の動作温度範囲を保証する車載グレードの位置追跡モジュール製品を発売した。
NEO-M9LモジュールとM9140-KA-DRチップは、u-bloxの強健なM9 GNSSプラットフォームを基盤としており、衛星信号が損傷したり使用できない時は、推測航法技術を使用し、正確な位置情報を提供する。
u-bloxのNEO-M9L-20A・NEO-M9L-01AモジュールとM9140-KA-DRチップは、車載用純正ソリューションのために特別に設計された。モジュールとチップ共に車載グレードであり、NEO-M9L-01A製品群は、最大105℃まで拡張された動作温度範囲を提供することにより、ルーフや車のフロントガラスの内側、発熱レベルが高いECU(electronics control unit)内部に設置するのに適している。
適用アプリケーションには、車内インフォテインメント(IVI)やヘッドユニットといった統合ナビゲーションシステム、統合テレマティクス・コントロール・ユニット(TCU)、V2Xがある。このモジュールは、低遅延の100MHz RAWデータの出力を提供する新たな世代の6軸慣性測定ユニット(IMU)を含んでいる。また、低遅延50Hzの位置アップデート速度を提供することにより、リアルタイムのアプリケーションにとって理想的だ。
ADR(automotive dead reckoning)の出力はGNSSの利用可能な情報とIMUを素早く結合し、与えられた状況に対して最も正確な位置追跡出力を提供する。追加提供されるGNSS専用出力は、様々な第三者アプリケーションに円滑に統合できるようにする。
また、この受信機は、ワーク-オン-モーション(wake-on-motion)を支援し、盗難防止や電力の効率的な設計といったスマート機能を実現する。このモジュールは、セキュリティーと頑強性のために革新的なセンサー基盤のスプーフィング感知機能を提供する。このチップは、ナビゲーションシステムが間違った位置データや時間を探知させる可能性があるGNSS信号のスプーフィングから位置追跡ソリューションを保護する。
u-bloxの位置追跡製品センターの製品マネージャー(Aravinthan Athmanathan)は、「u-bloxのM9センサーフュージョン製品は、 自動車市場で要求される品質、信頼性、頑強性に対する最新の条件を満たしている。4つのGNSS衛星信号を同時に活用し位置追跡出力の可用性と信頼性を高める」とし「また、スプーフィング感知機能が以前の製品に比べレベルアップした。低遅延位置追跡出力と姿勢、センサーデータを結合することにより、u-blox NEO-M9Lは自動車市場が直面している現在、そして未来の課題を解決する準備ができている」と述べた。
このモジュールと同一製品群に属する製品はすべて自動車アプリケーションに使用されるモジュールの信頼性を保証するための最新標準であるAEC-Q104に準拠している。エンジニアリングサンプル(ES)および評価キットは2021年9月末に準備される予定だ。