LG電子(066570、www.lge.co.kr)が参加するコンソーシアムの人工知能プロジェクトが最近、カナダ·オンタリオ州で選定した「優秀課題(Research Excellence)」に名を連ねた。
LG電子はトロント大学(University of Toronto)などとともにコンソーシアムを構成し、物事をさらに正確に認識できる人工知能技術を研究開発するプロジェクトを進めることにした。
オンタリオ州は、このプロジェクトで開発する人工知能技術が、地域住民らのよりよい未来を作るのに実質的な価値があると判断し、優秀課題に選んだ。 コンソーシアムには今後5年間、約30億ウォン(約2億9千万円)の研究開発費を助成する。
コンソーシアムは自律走行の中核部品であるカメラをはじめ、レーダー、ライダーのようなセンサーが悪天候条件から得た多様なデータを分析する人工知能アルゴリズムを開発する。
特にコンソーシアムは、道路標識、車線、歩行者などが大雪、大雨、霧などによって遮られたり曇ったりした場合、センサーがより明確に認識できる人工知能技術とこれを搭載した自律走行システムを研究する計画だ。
LG電子はこの技術を自律走行配送ロボットなどに活用すれば、製品性能がさらに高度化するものと期待している。 最近は室内と屋外を自由に移動できる次世代統合配送ロボットを発表したことがある。
LG電子は今年、人工知能研究のメッカとして注目を集めているカナダの複数の大学と協約を結び、人工知能を共同開発して力量を強化している。モントリオール大学(University of Montreal)と人工知能推論(Reasoning)を研究しており、ウォータールー大学(University of Waterloo)とは量子(Quantum)人工知能、ビッグデータ分析技術などを検討している。
LG電子は人工知能の志向点を進化(Evolve)、接点(Connect)、開放(Open)に置いている。
また「人工知能発展段階(Levels of AI Experiece)」は顧客価値の観点から効率化·個人化·推論·探求の4段階に分けて定義されている。 このような戦略の側面から見ると、今回の優秀課題の選定にはLG電子の人工知能が顧客のより良い暮らしに寄与するという意味が込められている。
一方、LG電子は2018年にトロント大学と共同で様々な産学課題を遂行し、人工知能の源泉技術を研究するため「トロント人工知能研究所」を新設した。 トロント大学とはLG電子の社員を「人工知能専門家(AI Specialist)」に育成する社内認証プログラムも実施している。 このプログラムは今年からウォータールー大学とも連携している。
LG電子CTO(最高技術責任者)のパク·イルピョン社長は「製品とサービスに高度化した人工知能技術を適用し、これまで顧客が経験したことのない差別化された価値を提供する」と述べた。
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