半導体の好況に「青信号」、ウェハーや製造装備投資は過去最大規模に

今年に入り、DRAMやNAND型フラッシュメモリーなど半導体価格が上昇している中、半導体の好況を裏付ける明るい兆しが市場で相次いで出てきている。

韓国ニュースメディアによれば、半導体の原材料であるシリコンウェハーの出荷量は今年第2四半期に過去最高を記録し、供給が需要に追いつかない「需給不均衡」が続くと分析されている。同時に、半導体生産に欠かせない製造装備市場では今年に入って月間投資規模が前年比50%以上増えるなど、半年間で「最高記録」の更新が続いている。

国際半導体装備材料協会(SEMI)が1日に発表したところによると、北米の半導体製造装備メーカー(North
America-based semiconductor equipment manufacturers)が6月に全世界で受注した注文額は36億7130万ドル(約4兆2209億ウォン、約4028億円)だった。

これは1年前の2020年6月と比べ、実に58.4%も増加した数値だ。 同時に過去最大である5月の35億8850万ドル(約3937億円)よりも2.3%多い額だ。

注文額(Billing)は、装備供給契約受注と関連した表現で、実際の半導体装備企業の売上と同じ意味で活用される。 SEMIが3カ月分の平均を根拠に、毎月北米半導体装備企業の注文額推移を発表して以来、過去最高を記録した。

通常、半導体装置市場の動向は、全体の半導体市場の状況を予測する「先行指標」に挙げられている。 半導体装備業界の流れが5~6カ月後に実際のグローバル半導体市場の成否に影響を及ぼすという話だ。

何よりも今年に入って半導体装備メーカーの注文額の増加傾向が明らかである。

今年1月に前年同期比29.8%増の30億3820万ドルを記録して以降、△2月(31億4310万ドル、約3449億円·32.4%)、△3月(32億7390万ドル、約3592億円·47.9%)、△4月(34億2890万ドル、約3762億円·50.3%)、△5月(35億8850万ドル、約3937億円·53.1%)、△6月(36億7130万ドル、約4028億円·58.4%)と、6カ月間にわたり最高記録を更新している。

これについてアジット·マノチャ(Ajit Manocha)SEMI最高経営責任者は「半導体装備市場は今年上期に驚くべき成長を見せた」とし、「技術革新に伴う半導体の需要が増え続け、さらに多くの資本投資が行われている」と述べた。

業界では当面、半導体装備への投資は引き続き増えるものと見ている。SEMIもグローバル半導体の需給難の影響で、今年から来年まで世界各地で29の半導体ファブが新たに建設されるだろうとの見通しを出している。

半導体製造に必要な装備市場が今年に入って活況を呈する中、実際のチップ生産になくてはならない「原材料」分野も需要が増え続けている。

SEMIによると、今年第2四半期にシリコンウェハーのグローバル出荷面積は35億3400万平方インチで、前年同期比12%増加した。 過去最大記録だった第1四半期よりも5.9%増えた規模だ。

ウェハーは半導体集積回路を作るのに必ず必要な原材料である。ウェハーを洗浄して回路を刻み込んだ後、これを切断すれば多様な半導体チップが作られる。

半導体業界では、今年第2四半期に半導体ウェハーの出荷量が増えたのは、DRAM、NAND型フラッシュメモリーなどメモリー市場の需要拡大による供給増加のためと分析される。

最近、第2四半期の業績発表を終えたサムスン電子も説明会を通じ、「第2四半期の需要高に積極的に対応し、メモリー出荷量が大きく増加した」とし、「DRAMとNAND型フラッシュメモリー在庫がかなり低い水準まで減少し、こうした流れは下期も続くと予想される」と明らかにした。

一方、年初来上昇していたメモリー半導体価格は、第3四半期も上昇を続ける見通しだ。

市場調査会社DRAMエクスチェンジによると、7月のDRAM PC向け汎用製品(DDR4 8Gb 1Gx8 2133㎒)の固定取引価格は、前四半期比7.89%増の4.10ドル(約449.83円)を記録した。 月間DRAMの固定取引価格が4ドル(約439円)に達したのは、2019年4月以後2年3ヵ月ぶりのことだ。

7月のNAND型フラッシュ汎用製品(128Gb 16Gx8 MLC)の固定取引価格も、前月より5.48%高い4.81ドル(約527.73円)と集計された。 これは2018年9月の5.07ドル(約556.26円)以後、3年ぶりの最高値となっている。

 
参考記事:韓国政府、EUV装置など半導体設備の輸入通関手続きを簡素化 法案を議決
参考記事:[特集]韓国半導体産業は好調も、自動車は半導体需給難で売上減少か

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