(画像出典:米国半導体工業会(SIA))
「スーパーサイクル(長期好況)」を迎えた世界半導体市場が、第2四半期も大幅な売上成長を続けたことが分かった。
4日、半導体業界によると、米国半導体工業会(SIA)は最近発表した報告書で、2021年第2四半期のグローバル半導体の売上規模が1336億ドル(約153兆6000億ウォン、約14兆5664億円)を記録したと明らかにした。これは昨年同期より29.2%増加した数値で、今年第1四半期よりは8.3%増えた数値だ。
グローバル半導体の売上は、年明けから絶え間ない成長を見せた。。6月の世界半導体売上は445億ドル(約51兆1750億ウォン、約4兆8520億円)で前年同期比29.2%、5月(436億ドル、約4兆7539億円)より2.1%増加した。
6月の地域別売上規模においても、世界全地域で売上増加を記録した。欧州地域が前年同期比43.2%増、アジア·太平洋地域も34.0%増となった。中国も28.3%の成長を示し、米州地域と日本がそれぞれ22.9%と21.2%と続いた。
SIAのプレジデント兼最高経営責任者 (CEO)のジョン・ニューファー(John Neuffer)氏は、「第2四半期の半導体売上、全主要製品群及び主要地域で昨年より大きく成長した」とし、「世界がもっとスマートになり、連携強化を促進することで、半導体需要は長期的に大きく成長すると予想する」と述べた。
韓国の半導体メーカーであるサムスン電子とSKハイニックスも、第2四半期に大幅な業績成長を記録した。
サムスン電子は、先月行った2021年第2四半期の業績発表で、半導体(DS)部門の業績が売上22兆7400億ウォン(約2兆1636億円)、営業利益6兆9300億ウォン(約6594億円)を記録。 第1四半期と比べると、売上(第1四半期19兆100億ウォン、約1兆8090億円)は約20%、営業利益(第1四半期3兆3700億ウォン、約3206億円 )は105.6%も増加した。
SKハイニックスも、第2四半期の売上は10兆3217億ウォン(約9822億円)、営業利益は2兆6946億ウォン(約2564億円)を記録。前期比それぞれ22%と103%増加した数値である。
第3四半期においても、グローバル半導体の売上はメモリー市場を中心に成長を続けていくものとみられる。
市場調査会社のDRAMエクスチェンジは7月、DRAM汎用デスクトップPC向け製品(DDR4 8Gb 1Gx8 2133㎒)の固定取引価格が前期比7.89%増の4.10ドル(約447円)を記録したと明らかにした。DRAMの固定価格は2019年4月以後2年ぶりに4ドル(約436円)台に突入した。
メモリーカードとUSB向け汎用製品であるNAND型フラッシュ128Gb 16Gx8 MLCの固定取引価格も、前期より5.48%値上がりした4.81ドル(約525円)だった。NAND固定価格も2018年9月以後、約3年ぶりに最高値を記録した。
台湾の市場調査会社のトレンドフォース(TrendForce)は、現在交渉が進んでいる2021年第3四半期のDRAM平均固定取引価格が前期比3~8%上昇するとの見通しを示した。
NAND型フラッシュ固定取引価格も同様に第2四半期より平均5~10%上昇すると、トレンドフォースは予測している。
参考記事:7月の半導体輸出額は過去最高…市場の懸念に比べ良好に
参考記事:WSJ「サムスン、インテルを抜いて半導体世界トップ…当面は維持」
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