モルガンスタンレー「メモリー半導体市場に冬の到来」を予測

(画像出典:韓国メディア「聯合ニュース」、サムスン電子生産ライン)

「Winter Is Coming.(冬来たる)」。有名な米国のドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」第1話のタイトルである。これはドラマの主な背景であるウェステロス大陸北側を守るスターク家の家言でもある。モルガン・スタンレーは11日(現地時刻)、「メモリーに冬来たる(Memory-Winter is coming)」というタイトルの報告書を発表した。メモリー半導体部門に冬が近づいている、という内容を韓国釜山日報が報じた。

報告書はSKハイニックスに対する投資意見を「オーバーウェイト(比重拡大)」から「アンダーウェイト(比重縮小)」に下方修正し、目標株価を既存の15万6000ウォン(約1万4715円)から8万ウォン(約7546円)に下げた。当時、SKハイニックスの株価は10万5500ウォン(約9951円)。事実上、売り推奨という意味だ。他の半導体株であるサムスン電子に対しても目標株価を9万8000ウォン(約9244円)から8万9000ウォン(約8395円)に下げた。

モルガン・スタンレーの報告書が出てから1日が過ぎた13日、サムスン電子のイ・ジェヨン副会長が仮釈放された。しかし、同日、サムスン電子の株価は下落から脱せず、年間最安値を更新した。サムスン電子は前営業日より3.38%安の7万4400ウォン(約7018円)で取引を終えた。同日、SKハイニックスはようやく7取引日ぶりの反発に成功した。モルガン・スタンレーの報告書で5%近く下がった前日より1%高の10万1500ウォン(約9574円)で取引を終えた。

国内時価総額で1,2位の株価がこのように連日揺らいでいるのは、メモリー半導体業況による影響が大きい。台湾市場調査会社の半導体業況分析が今週の株価下落に火をつけた。最近、トレンドフォースは、パソコンメーカー各社の過度な在庫のため、DRAM価格が第4四半期は最大で5%下落するだろうと見込んだ。先進国の「コロナ19」規制の漸進的な解除でノート型パソコンの需要鈍化もパソコン向けDRAM需要を鈍化させるという分析だ。モルガン・スタンレーの報告書も同様に、来年第1四半期から景気低迷局面に差し掛かり、来年中のDRAM需給構造も在庫の蓄積により、次第に供給過剰状況が悪化するだろうと分析した。

もちろん、外資系証券会社がいずれも否定的なわけではない。ゴールドマンサックスはサムスン電子とSKハイニックスの目標株価をそれぞれ10万7000ウォン(約1万93円)、17万7000ウォン(約1万6696円)で維持した。ゴールドマンサックスは半導体業況鈍化の恐れがあるものの、堅調なサーバー需要があり、目標株価を下げる段階ではないと判断した。国内証券会社各社も概ね、短期的なサイクル下落への転換が予想されるが、中長期的には堅調だという分析だ。

このように対照的な見通しが出ていることについて、一部では短くなった半導体業況サイクルが業況予想を困難にしていると分析している。かつてはおおむね6四半期前後でサイクルが形成されたが、最近は上昇期と下落期の交差周期が短くなっているという。

実際に市場の懸念通り、年末にDRAM価格が下落すれば、いわゆる「スーパーサイクル」がわずか1年で終わることになる。SKハイニックスのイ・ソクヒ社長も昨年、「メモリーサイクルが従来の2年から1年に短くなっている」と話している。

 
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