ハンソルケミカル、2次電池素材メーカーの地位確立…下期最高益に期待

ハンソルケミカルが2次電池テープ、陰極材バインダーに続き、シリコン陰極材に事業を拡大し、本格的な2次電池素材メーカーとしての位置づけを確立する見通しだ。今月初めに二次電池シリコン陰極材事業に850億ウォン(約80億円)を投資することにしたのも、この流れと同じ脈絡だという。韓国PAX経済TVが報じた。

ハンソルケミカルが2次電池素材に目を向けた理由は、電気自動車(EV)バッテリー市場の急激な成長に注目したからだ。シリコン陰極材は、次世代2次電池素材として電気自動車バッテリーの充電速度と容量を3~4倍増やすことが可能だ。シリコン陰極材の需要は2025年までに年平均70%成長が見込まれ、市場規模だけで4兆ウォン(約3767億円)に達するものと推定される。成長の可能性がそれだけ大きいという証拠だ。

このほかにも、5Gスマートフォンのバッテリー消費電力の問題が浮上し、スマートフォンにもシリコン陰極材が使われる見通しであるため、全体の陰極活物質で占める割合も現在の3%水準から2025年には15%に迫るものと予想される。

また、半導体とディスプレイ用の過酸化水素の販売増加も活発である。サムスンが先月2023年までの3年間、半導体·バイオなど戦略事業に240兆ウォン(約22兆6002億円)を新規投資することを決め、特に非メモリー半導体部門への投資を拡大すると発表したが、ハンソルケミカルも恩恵が期待される。

実際、サムスン電子とTSMCに供給するハンソルケミカルの非メモリー素材の売上が今年に756億ウォン(約71億円)、来年に1017億ウォン(約96億円)を記録するものと推定される。前年比それぞれ30.7%、34.5%増となってる。2019年に488億ウォン(約46億円)を記録したことを考慮すれば、3年で2倍以上増加することとなる。

これを受け、証券業界では第3四半期に史上最高の業績を達成すると見込むなど、ハンソルケミカルの下期業績は明るいものと思われる。

新韓(シンハン)金融投資は最近、ハンソルケミカルの第3四半期の売上を前年同期比24.5%増の2050億ウォン(約193億円)、営業利益は19.9%増の615億ウォン(約58億円)と推定した。第4四半期の売上は、前年同期比41.3%増の2250億ウォン(約212億円)、営業利益は118.2%増の585億ウォン(約55億円)と、大幅な業績改善を示すものと見込んでいる。

KB証券も2次電池業種について、「今後3年間の合計営業利益の伸び率は69%と、KOSPI(韓国総合株価指数)を大きく上回る見通しだ」とし、世界的なEVバッテリー市場は電気自動車市場の高成長に支えられ、今後10年間で年平均34%成長すると予想した。

参考記事:急浮上する「2次電池」…バッテリー社、素材競争力の強化に拍車をかける
参考記事:世界EVバッテリー供給網の再編加速…韓国企業にとって機会となるか
参考記事:SKC、正極材・陰極材事業に参入…次世代成長エンジンの確保へ

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