LGスマホ事業撤退の空白…LGなき後の11億ドル市場は誰の手に?

今年下期の韓国スマートフォン市場の主な争点の一つは、LG電子の携帯電話事業からの撤退だ。シェア3位のLG電子の空白は、ライバル会社には新たなチャンスになる見通しだ。1・2位のサムスンとアップルだけでなく、複数の海外企業がLG電子のシェアを吸収するため、しのぎを削るものと見られる。韓国Newsisが報じた。

11日、市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、LGのスマートフォン事業からの撤退を受け、韓国のスマートフォン市場で11億ドル(約1兆3000億ウォン、約1222億円)規模の空白が生じたと分析した。LG電子のスマートフォンが安定的だった2019年の年間売上高を基準に推定された数値だ。

また、今年下期、韓国スマートフォン市場はコロナ19の影響などによる低迷のトンネルから脱することができると予想される。市場分析会社の韓国IDCによると、韓国スマートフォン市場は昨年下期に-4.3%、今年上期に-3.0%のマイナス成長を記録したが、今年下期は3.7%成長するものと見られる。
今年第2四半期基準で、韓国スマートフォン市場でのシェアは、サムスン電子が76%と、圧倒的なトップだ。アップルは16%で2位、LG電子は10%で3位となった。その他のメーカーのシェアは1%水準だ。下期にLG電子がスマートフォン市場から撤退すれば、10%ほどのシェアを吸収するためのメーカー同士の競争が激しくなる見通しだ。

市場の80%以上を占めているサムスン電子とアップルが、LG電子のシェアを相当数吸収する可能性が高い。韓国ギャラップが今年6月、全国の成人男女1003人を対象に調査した結果、スマートフォン使用者全体の65%が次に購入するブランドとしてサムスンを、20%はアップルを、3%はLGを選択したという。LGを選択した回答者は携帯電話事業からの撤退事実を知らなかったものと推定される。また、LGのスマートフォン使用者を対象に次に購入するブランドを聞いた結果、54%はサムスン、17%はLG、2%はアップルを選択した。

サムスン電子とアップルはともに、今年下期に新作スマートフォンを発売し、韓国市場への攻略に乗り出す。

サムスン電子は先月、第3世代フォルダブルフォンの「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」を公開した。両モデルともに前作に比べて価格を40万ウォン(約3万8千円)ぐらい下げて勝負をかけた。また今月は中低価格帯市場を狙って50万ウォン(約4万7千円)台、5Gスマートフォン「Galaxy A52s5G」を国内発売した。サムスン電子が下期、Galaxy S21の普及型モデルであるGalaxy S21FEを発売し、Galaxy S22も早期発売する可能性があるという見方も出ている。

アップルは14日、「iPhone13」を公開する。新型iPhoneシリーズは前作と同様に、iPhone13、iPhone13 Mini、iPhone13 Pro、iPhone13 ProMaxの4種で構成され、価格も同様と予想される。アップルはサムスン電子と違い、韓国内の中低価格スマートフォン消費者を吸収するほどの要因がない。しかし、中古のLGスマートフォンに対する下取り販売を進め、LGベストショップでiPhoneの販売を開始するなど、積極的な動きを見せ、韓国市場に力を入れている。

これまで韓国市場で力を入れなかった海外ブランドの動きも慌しい。

最近、グローバルスマートフォンのシェア3位についたシャオミは、価格競争力を基に、韓国市場の扉を叩いている。シャオミは先月、30万ウォン(約2万8千円)台の5Gフォン、「レッドミノート10」を国内発売した。

また、海外メーカー各社が韓国市場から撤退した後、再び参入する事例も相次ぐ見通しだ。

9年前、国内市場から離れた台湾HTCは最近、韓国でのスマートフォン市場への再進出を準備するため、営業や事業開発担当人員を採用しているという。2011年に韓国市場から撤退したモトローラも、最近国立電波研究院から「Moto G50 5G」の電波認証を取得し、韓国スマートフォンの発売を準備している。グーグルも8年ぶりに韓国市場に復帰するため、関連人材を採用しているという。

参考記事:転換期に立つク・グァンモのLG、スマートフォン停止、電気自動車スタート
参考記事:LG電子のスマホ撤退で、日中米企業が特許買取を打診か
参考記事:LGの携帯事業部人員3400人がグループ内で再配置

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