サムスン・フォルダブルフォンのヒットも「製品がなくて売れない」状況

サムスン電子の新製品「Galaxy Zシリーズ」が、韓国国内外で歴代級のヒット旋風を巻き起こしている。サムスン電子は韓国国内で「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」の数量が足りず、事前開通(利用開始手続き)を延長した。スマートウォッチの「Galaxy Watch 4」の場合、注文から受領まで最大4週間も待たなければならない品薄現象が起きた。

一方、「革新的ではなかった」と酷評されたアップルの新製品「iPhone 13」は世界最大市場の中国で他の国より販売価格を下げる戦略でサムスンを脅かしている。韓国中小企業新聞が報じた。

業界によると、サムスン電子が先月発売した第3世代フォルダブルフォン「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」は歴代級のヒットで数量不足の事態が続いた。特に、Galaxy Watch 4への需要が多く、供給が追いつけず、一部の製品は注文後、受領まで最大4週間待たなければならない。大ヒットでGalaxy Watch 4シリーズの韓国国内での販売量は40万台を超えた。これはGalaxy Watchシリーズの中で最も速い速度だ。

これに先立ち、サムスン電子は、「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」も数量が足りず、事前開通を延長した。先月、事前開通期間と贈呈品申請期間をそれぞれ9月15日と30日までに延長している。しかし、高い人気で商品不足状態が続いており、事前開通期間は今月30日、贈呈品申請期間は来月15日までと追加延長された。

海外事情も同じだ。製品がなくて売れない「品薄現象」が全世界で起きている。欧米など主要市場で配送遅延と事前予約開通期間の延長案内がなされている。

サムスン電子関係者は「予想より販売量が急激に増加し、供給が需要に追いついていけない状況」とし「世界的に発売前の生産予測より注文があふれている」と説明した。続いて「最大限生産を増やしており、国内の場合10月初めに入庫物量の拡大が予定されているため、中旬からは希望する時点で希望するモデルを購入しやすくなる」と述べた。

フォルダブルフォンのヒットで、サムスン電子は第3四半期の歴代級の業績を上げるものと予想される。サムスン電子の最近第3四半期の業績予測値(コンセンサス)は、売上高が74兆4000億ウォン(約6兆9870億円)、営業利益は16兆ウォン(約1兆5026億円)となった。売上は史上初めて70兆ウォン(約6兆5738億円)を超えて過去最大規模とされている。営業利益は、半導体の超好況期(スーパーサイクル)だった2018年第3四半期(17兆5700億ウォン、 約1兆6500億円)に続き、史上2番目に高い業績との見通しだ。

これは、スマートフォンの善戦が影響した。Galaxy Noteシリーズをあきらめ勝負に出た「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」など「フォルダブルフォン」が期待以上の人気を集めた。

証券業界は、サムスン電子がモバイル(IM)部門で26兆ウォン(約2兆4417億円)以上の売上げを上げたものと見ている。これは第2四半期(22兆6700億ウォン、 約2兆1290億円)より3兆3000億ウォン(約3099億円)以上高い数値だ。

アップルの新製品「iPhone 13」シリーズは中国で「歴代級」の販売台数を記録している。発売前から「革新性がない」と酷評されていたが、機能改善と値下げを掲げ、中国では前作よりも大きな人気を博している。

香港のサウスチャイナモーニングポストによると、iPhone 13は中国で事前予約初日に500万台以上が販売された。iPhone 13シリーズの中国市場での人気要因は「価格」だ。アップルはこれまでiPhoneの新製品を発売するたびに価格を引き上げる「高価格戦略」を固守してきたが、今回は予想と異なり価格を引き下げた。中国の出庫価格は前作より300~800元(約5万~14万ウォン、約4696円~約1万3148円)引き下げられた。iPhone 13 miniは5199元(約94万ウォン、約8万8277円)、iPhone 13は5999元(約109万ウォン、約10万2364円)、iPhone 13 Proは7999元(約145万ウォン、約13万6172円)だという。

参考記事:Galaxy Z Fold3&Z Flip3、日本でも予約販売開始…アジア市場攻略へ
参考記事:目前に迫ったフォルダブルフォンの大衆化、Galaxy Fold3の事前開通が初日最高記録
参考記事:サムスン&アップル、戦略スマホ発売…サムスン電機・LGイノテック、3Q歴代級の業績を予告

関連記事

特集記事

エレクトロニクス業界リサーチやコンサルティング、コーディネーションのご相談はこちらまで
日韓ビジネスチャンネル

ランキング

  1. 1

    シャープからサムスンに転職したエンジニアが語る「サムスンが優秀な理由」

  2. 2

    スマホ世界一のサムスン電子が日本市場で苦戦中、iPhoneとは対照的

  3. 3

    Galaxy S22の購入者、発熱問題でサムスン電子を相手に集団訴訟を予告

  4. 4

    「二つ折り」サムスンの新商品フォルダブルフォン「フレックス」公開

  5. 5

    LCD事業の撤退を急ぐサムスンディスプレイ…今年6月に生産終了へ向け調整

  6. 6

    サムスン電子、横にもワイドな「ㄱ字型」のフォルダブルフォンを発売へ

  7. 7

    味の素社が製造するABFの調達懸念で韓国半導体業界は非常事態に…なぜ?

  8. 8

    脱日本を宣言した韓国「素材・部品・装備」業界、この2年で何が起こったか

  9. 9

    ウクライナ事態で希少ガス「ネオン」の価格が高騰…ポスコに関心集まる

  10. 10

    サムスンのQD-OLEDテレビ、LG-OLEDテレビと同価格に…両社の競争が本格化

TWITTER

LGディスプレイ、「透明OLED」で未来の新市場攻略に拍車をかける
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22080905/

EV分離膜製造企業のSKIET、ベトナムのビングループとグローバル市場拡大へ
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22080904/

米半導体装備、中国輸出規制の最大被害者はサムスン電子とSKハイニックス
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22080903/

スペインでフォルダブルフォン販売6倍増…「Z Flip4」欧州での期待感高まる
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22080902/

サムスン・LG、収益性悪化のLCD事業から撤退…OLED事業で「再跳躍」目指す
#コリアエレクトロニクス
https://korea-elec.jp/post/22080901/

Load More
TOP