性能で攻める韓国と価格で攻める中国…EVバッテリー主導権争いの勝者は

グローバル電気自動車(EV)バッテリー市場で1位を記録している中国のCATLが、リン酸リチウム鉄(LFP)バッテリーよりも価格をさらに下げたナトリウムイオン電池の商用化を推進し、バッテリー市場の先取りに乗り出す。LGエナジーソリューション、サムスンSDIなど韓国の電池製造企業3社は、安定性、走行距離などをすべて備え、夢のバッテリーと呼ばれる全固体電池の開発を積極的に推進し、将来のバッテリー市場を主導する計画であるという。韓国ファイナンシャルニュースが報じた。

■中国ナトリウムイオン電池の商用化から
26日SNEリサーチ及び関連業界の関係者によると、CATLは7月末に公開したナトリウムイオン電池の商用化を1年前倒し、来年中の商用化を目指していることが分かった。

CATLは去る7月末、世界の主要電気自動車向けバッテリーメーカーの中で初めてナトリウムイオン電池を公開した。この電池のセルのエネルギー密度は160Wh /㎏で、急速充電により常温下において15分で80%の電力を充電することができることが分かった。 CATLは、次世代ナトリウムイオン電池で、エネルギー密度200Wh /㎏を超える計画だ。

これまでCATLなど中国電池メーカーは、3元系ニッケル・コバルト・マンガン(NCM)バッテリーと4元系ニッケル・コバルト・マンガン・アルミニウム(NCMA)バッテリーより性能は落ちるが安定性が高く、原料価格が手頃なLFP電池に注力してきた。電気自動車の発火でバッテリーの安定性問題が浮き彫りにされ、世界的な自動車メーカーのLFP採用が増えていることも背景としてある。実際にテスラは最近LFPバッテリーを搭載したモデル3を米国市場で販売している。 CATLはナトリウムイオン電池を使用してLFP電池よりも価格を下げ、安定性をより向上させる計画である。長期的には、ナトリウムイオン電池とリチウムイオン電池を組み合わせた混合電池である「ABバッテリー」を発売する方針だ。

■韓国、全固体電池の開発に拍車
韓国内バッテリー企業は、信頼性、走行距離、高速充電などをすべて備えバッテリー市場「ゲームチェンジャー」と呼ばれる全固体商用化に拍車をかけている。

これと関連し、LGエネルギーソリューションは最近、米国サンディエゴの(UCSD)との共同研究で、従来60度以上でのみ充電が可能であったという技術的な限界を超えて、常温下でも高速で充電が可能な長寿命全固体電池の技術を開発した。シリコンを採用した全固体電池において、常温下での充放電寿命が500回以上であるのは初めてであり、500回以上の充放電後も80%以上の残容量を維持し、現在商用化されたリチウムイオン電池に比べてエネルギー密度も約40%向上させることが可能という説明だ。

サムスンSDIは、サムスン総合技術院、日本サムスン研究所(SRJ)と共に2027年の商用化を目指した全固体電池を研究している。昨年3月にサムスン電子総合技術院は、1回の充電での走行距離800㎞、1000回以上の充放電が可能な全固体電池の研究結果を公開した。

SKイノベーションはノーベル化学賞受賞者であるジョン・グッドイノプ米国テキサス大学教授と一緒に全固体電池の一つであるリチウムメタル電池を研究している。

参考記事:韓国、バッテリーに続きディスプレイも中国に1位を奪われる
参考記事:CATLはナトリウムバッテリー、パナソニックは半額攻勢・・・緊張するKバッテリー
参考記事:1~6月の世界EV電池シェア、CATLが1位…韓国系3社も成長

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