NAVER D2 Startup Factory(NAVER D2SF)が投資した会社が、イメージセンサ設計専門企業であるPIXEL PLUS(ピクセルプラス)と協力し、水質測定器専用のセンサー開発に乗り出す。韓国メディア「edaily」が報じた。
THE WAVE TALKは、レーザー多重散乱特許技術を保有したスタートアップだ。今回の協力で、より安価で小型化したスマート水質測定器を披露する計画だ。
スマート水質測定器を開発したTHE WAVE TALK(代表:キム・ヨンドク)が、イメージセンサ設計専門企業であるPIXEL PLUS(代表:イ・ソギュ)と水質測定器専用のセンサ開発に向けて協力することにした。
THE WAVE TALKは、レーザー多重散乱特許技術を保有した企業で、スマート水質測定器や対外診断器などを開発した。
THE WAVE TALKが披露した家庭用スマート水質測定器「Water Talk Home」は、小型ながらも専門装置レベルの正確度や合理的な価格が特徴の製品だ。
PIXEL PLUSはイメージセンサやイメージ処理チップなど、映像と関連した製品開発に集中し、半導体の設計技術を積み重ねてきた。
今回のTHE WAVE TALKとの協力により、水質測定器専用のシステム半導体を開発することで、急成長中のIoT市場へと事業領域を拡大するきっかけを作った。
Water Talkの核心的な技術は、レーザーが異物のある液体の中を通過しながら、異物によって発生するレーザー散乱光の変化をイメージセンサで測定し、分析することだ。この液体分析用の核心的な技術は、THE WAVE TALKが世界的に認められている光散乱制御分野の権威であるKAISTのパク・ヨングン教授と共に研究した。
THE WAVE TALKはPIXEL PLUSのイメージセンサ技術を適用し、製品群をより多様に拡大する計画だ。具体的には、水を通過するレーザー散乱光を電気信号に変換する高感度イメージセンサと、不純物濃度を定量化するイメージ処理技術が適用された水質処理機やメモリーまですべて統合する3-in-1統合半導体をPIXEL PLUSと協力して開発し、これをWater Talkに適用する方針だ。
両社は、FPGAボードを利用した水質測定器の特性や動作検証を完了して、韓国の有名な顧客企業と試作品の性能をテストしている。この試作品は、別の産業用水質測定器と同じ性能を維持し、10分の1のサイズ、100分の1の価格を成すものと予想される。適用可能な分野も、携帯用水質測定器や浄水器、水道計量器など、さらに多様化する可能性がある。
THE WAVE TALKの関係者は「簡単で便利な水質測定器だけでなく、全国の水質データクラウド網で収集して人工知能で分析し、スマートホームのIoTセンサ事業、ビックデータ事業などに活用する予定だ」とし「水質を超え、衛生状態まで確認できるバクテリア検出器も開発中で、試作品の開発が完了すれば、これもPIXEL PLUSとの協力で、競争力のある製品を作る」と述べた。
PIXEL PLUSの関係者は「システム半導体企業のPIXEL PLUSは、固定した重要先と売り上げを確保し、システム開発企業のTHE WAVE TALKはシステム性能を高め、削減された原価で半導体を安定的に供給するWin-Win戦略だ」と述べた。
THE WAVE TALKは、SK、Yellowdog、Big Basin Capital、LB Investment、NAVER D2 Startup Factoryなどから90億ウォン(約8億7100万円)規模の累積投資を誘致して技術力や成長性が認められ、世界的な水質管理企業など、様々な企業や自治体と協業について議論している。
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