サムスン電子の主力フラッグシップスマートフォン「GalaxyS22」が来年2月に発売される見通しだ。価格は前作の「GalaxyS21」シリーズより小幅引き上げられ、重さは軽くなるものとみられる。また、GalaxyS22のアプリケーションプロセッサー(AP)は、エクシノス(Exynos)2200の代わりに、クアルコムスナップドラゴン898がすべて搭載されると予想されている。韓国メディア「時事ジャーナル」が報じた。
12日(現地時間)、米IT専門メディア「フォンアリーナ」によると、サムスン電子は来年2月第2週にGalaxyS22シリーズを発売する予定だ。当初は前作と同様に1月に発売することを考慮したが、普及型モデルの「GalaxyS21ファンエディション(FE)」が同月に発売されると伝えられ、時期を調整したという。FEは今年9月ごろに公開される予定だったが、APの需給難が長期化したため、発売が遅れた。
GalaxyS22は、基本型、プラス、ウルトラの3モデルで発売され、価格は前作より小幅の値上げとなる見通しだ。フォンアリーナは、基本型849ドル(約100万ウォン、約10万円)、プラス1049ドル(約124万ウォン、約12万円)、ウルトラ1299ドル(約153万ウォン、約15万円)と予想した。これはGalaxyS21の基本型799ドル(約94万ウォン、約9万円)、プラス999ドル(約118万ウォン、約11万円)、ウルトラ1199ドル(約141万ウォン、約14万円)より50~100ドル(約6千円~1万円)上昇した価格だ。
カメラ仕様は前作並みを維持するが、イメージセンサーのアップグレードにより画質改善効果が見込まれる。ウルトラモデルの場合、前作のように1億800万画素カメラ、1200万画素超広角カメラ、1000万画素デュアル望遠カメラ仕様が支援されるものとみられる。ただ、ウルトラにはアイソセルHM3、基本型とプラスにはアイソセルGN5の搭載が予想されている。各イメージセンサーは今年発売された製品で、高画質センサーだ。
GalaxyS22の3モデル共に、前作より重さが軽くなる見通しだ。基本型167g、プラス195g、ウルトラ228gでGalaxyS21シリーズに比べて2~5g軽くなる。カラーはブラック、グリーン、ホワイトを提供し、基本型とプラスにはピンクゴールド、ウルトラにはダークレッドが追加される見通しだ。
デザインはウルトラモデルにSペンが内蔵されると予想され、市場で流れている「GalaxyNote」生産中止説に重みが加わっている。SペンはGalaxyS21にも支援されたが、GalaxyS22ウルトラには内蔵スペースまで設けられる見通しだ。Noteシリーズが生産中止になる可能性が高まるという見通しが出ている。サムスン電子は、フォルダブルフォンに力を入れながら、毎年下半期に発売したNoteシリーズは、今年は披露しなかった。
APは全量クアルコムの製品が搭載される可能性が提起されている。フォンアリーナは消息筋の話で、GalaxyS22に近く発売されると予想されるサムスン電子のAP「エクシノス2200」を使わず、スナップドラゴン898のみを装着できると報道した。GalaxyS21は、地域によってエクシノス2100とスナップドラゴン888が同時搭載された。
そのほかの仕様で、画面のサイズはそれぞれ、GalaxyS22基本型6.06インチ、プラス6.55インチ、ウルトラ6.81インチで、最大リフレッシュレート120ヘルツ(Hz)有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイが搭載される見通しだ。バッテリー容量は基本型3700mAh、プラス4500mAh、ウルトラ5000mAhなどで、基本保存容量は128GB(ギガバイト)と予想される。
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