韓国産業通商資源部は11月11日、ソウルで「2021産業団地の日記念式」を開催した。式には、産業団地に関わる功労者、産業団地入居企業の関係者、韓国産業団地公団の関係者など、90人が参加した。韓国産業団地公団は、産業団地の開発及び管理、企業の産業活動支援を目的として1997年に設立された産業通商資源部所属の機関である。韓国メディア「NewsWire」が報じた。
産業通商資源部は、国家経済成長の核心的な役割を遂行した産業団地の成果を記念し、製造業復興の主体である入居企業の士気向上と激励を目的として、2019年に産業団地の日を指定し、記念式を開催している。今年度の記念式は、「よりよい未来、産業団地ESGとともに」というスローガンを掲げ、政府と入居企業の連帯・協力を強める内容で構成されていた。
今回の記念式では、30年間自動化産業とナノ産業分野で持続的な研究開発、投資を行い、鉄鋼材産業発展に寄与したVEXAN STEELのイ・ドゥグチ代表が鉄塔産業勲章を表彰された。また、石油化学プラント分野の革新企業で産業団地発展に寄与したWooju Constructionのキム・ヨンテ代表、スマートフォンカメラモジュールの発展に寄与したDerkwoo Electronicsのウ・ステク代表が大統領から表彰された。他にも、国務総理の表彰が2名、長官の表彰が19名、国会議長の表彰が1名、国家均衡発展委員長の表彰が26名で、79人が表彰された。
産業通商資源部は、環境に優しいグリーン産業団地の実現や産業団地のデジタル化を支援することで、低炭素・デジタル革新を先導する基地に転換させ、気候危機への対応のためのR&Dや新産業の育成を支援する計画だ。また、グローバル基準に適合したK-ESG指標を制定し、ESG優秀企業への金融・マーケティング支援で、韓国企業の炭素中立や持続可能経営を支援する予定だ。
今回の「2021産業団地の日記念式」は政府の首都圏新型コロナウイルス対応方針に沿って、参加人数を100人以内に制限し、参加者のQRコード登録、熱画像感知器設置、消毒液設置など、厳しい対策の中、開催された。
産業通商資源部の産業革新成長室のファン・スソン室長は、「新型コロナウイルス経済状況など、厳しい環境であったにも関わらず、経済発展に寄与した入居企業の苦労に感謝を示し、炭素中立及び持続可能経営を発展のきっかけにすることで、仕事や新産業の創出の機会を作らなければならない」と述べた。
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