Wi-Fiは更なる進化へ…5G級速度「Wi-Fi 6E」時代に向け実証テスト活発

いわゆる5G級Wi-Fi、「Wi-Fi 6E」の時代が近づいている。
12日、科学技術情報通信部(科技部)によると、最近Wi-Fi 6E導入に向けた実証テストが活発に行われている。韓国メディア「アジュ経済」が報じた。

Wi-Fi 6Eは6GHz帯域(5925~7125MHz)まで利用するWi-Fi標準である。従来比最大5倍速いスピードと1.5倍以上の同時接続者の受け入れ能力を誇る。科技情報通信部は2020年10月、世界で2番目に6GHz帯域をWi-Fi 6Eで供給した。

最近、コロナ19の長期化を受け、在宅勤務やオンライン学習動画の視聴、テレビ会議などが増え、Wi-Fiの使用量もそれに伴って急増した。スマートフォンだけでなく、タブレットやスマート家電など、Wi-Fiにつなげる機器も増えている。

しかし、Wi-Fi使用量が増えるにつれ、機器間で発生する相互干渉などの問題でWi-Fiの性能が低下する現象が現れている。空港や大型ショッピングモール、満員のカフェなど人口が密集している地域でスマートフォンからWi-Fiに繋げた時、Wi-Fi信号は4個に達すると表示されますが、伝送速度が遅すぎるという経験は誰もが一度はしてみたことがあるはず。使用量増加による性能低下現象である。

Wi-Fi 6Eは6GHz帯域でWi-Fi 6E機器だけを使うことができ、このような混雑による速度低下現象を避けることができる。また、最近仮想現実(VR)・拡張現実(AR)、メタバース等が産業の各領域で急浮上している状況で活用性が高まるものと期待される。

科学技術情報通信部は今月3日、済州道(チェジュド)一帯で「Wi-Fi 6E実証結果報告会」を開催した。

漢拏(ハンラ)樹木園VRテーマパークで8K VRリアルタイムストリーミングサービスの実演が行われた。Wi-Fi 6Eは超高速通信速度を活用し、よりリアルなVR体験を提供できる。

南寧(ナムニョン)高の室内体育館では中継カメラとつながっているWi-Fi 6Eルータ1台を通じて100台余りの端末機で同時競技視聴、逆戻りを試演した。大規模な人員が同時に使用する場合を仮定した実証として、商店街、駅舎、ショッピングモールなど人口密集環境でもWi-Fi 6Eの活用可能性を提示した。

Wi-Fi 6Eを利用した非対面注文サービスを試演した。Wi-Fi 6Eが構築された環境でテーブルごとに付着したQRコードを携帯電話で撮影するとスマートフォンにメニューが表示され注文と決済が可能だ。試演に参加した漢拏(ハンラ)大学の学生らは、Wi-Fi 6Eの早いスピードやサービスの利便性を好評し、利用がやや不便なキオスクに取って代わることができると話した。

その他にも済州(チェジュ)空港内のWi-Fi 6Eローミングサービス、Wi-Fi 6Eを通じたUHD放送の受信、Wi-Fi世代別の性能比較試演などを行い、Wi-Fi 6Eの可能性を立証した。

5G 28GHzの周波数を活用した地下鉄Wi-FiにもWi-Fi 6Eが導入される。

これまで地下鉄の客車内のWi-Fiは特に品質が劣悪であることが広く知られていた。科学技術情報通信部の通信品質評価結果によると、地下鉄客車内のWi-Fi速度(71.05Mbps)はカフェ平均(388.44Mbps)の20%にも及ばなかった。

28GHz周波数は伝送速度が速いが、回折性が低く到達距離が短い短所がある。しかし、障害物のないトンネル内では長い到達距離を確保し、地下鉄Wi-Fiの品質を改善することができる。さらにWi-Fi 6Eルータまで搭載する。

科学技術情報通信部と移動通信3社は今年6月に実証網工事に着手し、今年9月に地下鉄2号線支線区間(シンソルトン駅~ソンス駅)の線路に26の基地局と列車機関室受信装置(CPE)10個、6Eルータ20個の客車内の通信設備を構築した。

今年9月に実施された実証では、地下鉄を運行中にWi-Fi速度は最大1.2Gbps、平均600~800Mbpsまで上昇した。科学技術情報通信部が今年8月に発表した「2021 5Gサービスカバレッジ点検および品質評価中間結果」で、移動通信3社の5Gダウンロード平均速度が808.45Mbpsとなった点を考慮すると、事実上5G級速度のWi-Fiである。

科学技術情報通信部は今年11月、28㎓の地下鉄Wi-Fiを2022年までにソウル地下鉄本線(2、5、6、7、8号線)にサービスを拡大すると発表した。移動通信3社、ソウル交通公社、サムスン電子は、実証結果の拡大構築に相互協力するという了解覚書を締結した。

政府は2022年から公共Wi-FiにWi-Fi 6Eを本格的に導入する。最近、5G構築が広がり、Wi-Fi 6Eが登場し、通信技術が高度化する傾向によるものだ。

さらに、「コロナ19」による社会的距離を置くにも、商用Wi-Fiより24%多く活用されるなど、市民の必須データ手段となっている。

科学技術情報通信部(科技部)は、図書館や保健支所、公園など、全国の公共場所1万6000ヵ所に公共Wi-Fiを拡大・構築する計画を発表した。新規構築する公共Wi-FiをWi-Fi 6Eで構築し、同時接続者と速度改善に乗り出す計画だ。

しかし、Wi-Fi 6Eが広がっても、まだ利用には限られる。Wi-Fi 6Eを利用するためにはWi-Fi 6Eに対応できる端末機が必要だからだ。

韓国では今年1月に発売されたサムスン電子のGalaxy S21が、Wi-Fi 6Eに初めて対応している。その後発売された「Galaxy Z Fold3」のような最新機器だけでWi-Fi 6Eが使える。マクルーマスなどの外国メディアの報道によると、アップルのiPhone 14にもWi-Fi 6Eを搭載する見通しだ。

参考記事:サムスン·LG、5Gより50倍速い6Gネットワーク開発へ…海外で技術テスト
参考記事:LG-KAIST 6G研究センター、27GHz帯域の広帯域ビームフォーミング技術を開発
参考記事:サムスン電子、6Gテラヘルツ帯無線通信のデモに成功

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