サムスンがフォルダブルフォンとローラブルフォンを合わせた新しい概念のスマートフォンを開発中であることが明らかになり、話題を呼んでいる。韓国メディア「betanews」が報じた。
米ITメディア「フォンアリーナ」は現地時間で12月17日、サムスンが折り畳み式と巻き取り式のディスプレイ技術を一つに組み合わせたスマートフォンの特許を出願したと伝えた。
サムスンがWIPO(世界知的財産権機関)に特許出願を申請した内容は、フォルダブルディスプレイとローラブルディスプレイ技術をすべて採用する「折り畳み式スライディング作業が可能な電子装置」という説明だ。
サムスンは従来、画面を折りたためるGalaxy Z Foldスマートフォンを発売したが、現在では画面を巻いて展開できる「Galaxy Zロールスマートフォン」の開発も行っている。
特許によって知られた製品は全部で4つの形態を持つ。
第一に、普段はほかの製品と同様、バータイプのスマートフォンの形を持つ。
この方式は一般スマートフォンのように活用する時に使われる。
第二に、ローラブルディスプレイを押してタブレットのように広いディスプレイ形態を持つ。
この方式はタブレットのように広い画面が必要な時に使用される。
第三に、ローラブルディスプレイを押した状態で、フォルダブルディスプレイを上に折り曲げて「L」字型を作る形態だ。
この方式はGalaxy Z Foldの「フレックスモード」のように画面をL字にしてノート型パソコンのように画面を見ながらタイピングをする時に使われる。
第四に、ローラブルディスプレイを引いた状態で、フォルダブルディスプレイを折って「L」字型を作った形だ。
この方式は、机の上にスマートフォンを置いて、動画を見る際、この形で使われる。
ある人はこれを見て、最終形態がGalaxy Z Foldに似た「バータイプ」/「タブレットタイプ」/「フレックス(L字)タイプ」に変わるが、あえてこの製品を選択しなければならないのかと疑問を抱く。
しかし、この特許製品の特徴は明確だ。
第一に、2つのディスプレイと3つのカメラモジュールが必要ないということだ。そしてディスプレイの折れ目が残らないという点だ。
Galaxy Z Foldはカバーディスプレイとメインディスプレイの計2つのディスプレイモジュールを使用するが、特許文書の製品は一つのディスプレイでローラブルとフォルダブルを全て実現するため、コスト削減などの効果を享受できる。
また、Z Foldはカバーディスプレイとメインディスプレイ用セルフィーカメラ、そして背面のメインカメラなど計3ヵ所にカメラが設置されるが、特許文書の製品はディスプレイ用セルフィーカメラ1ヵ所と背面のメインカメラ1ヵ所だけカメラが設置されれば済むので、相対的に費用が減少する。
また、Z Foldはメインディスプレイを180度折る方式なので画面にしわ(折れ目)ができるが、特許の方式は画面を90度以上畳まないため、しわがずっと減る可能性がある。
※図面は海外メディア「91mobiles」より。
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