サムスン電子は2022年、どんなスマートフォンを発売するだろうか。モバイル業界は今年と同様、上半期にGalaxy
Sシリーズを披露した後、下半期に「Galaxy Z」シリーズを発売するだろうと見込んでいる。公開が迫っているGalaxy S22の発売イベントには、今年姿を消したGalaxy Noteが含まれる可能性もある。新年発売される製品が、アップルや中国メーカーとの競争激化をどのように解決していくかに関心が高い。韓国メディア「朝鮮日報」が報じた。
サムスン電子が2022年に発売する初の主力スマートフォンは、ほかならぬGalaxy S22シリーズだ。サムスン電子は通常、1~2月に新型Galaxy Sシリーズを発表した。今年は発売時期を繰り上げ、1月にGalaxy S21シリーズを披露したことがある。2022年には2月の発売が予想される。Galaxy S20・S21シリーズのように計3種で構成されるという見通しが出ている。
サムモバイルやフォンアリーナなどの外国メディアの報道を見ると、Galaxy S22シリーズは、生産中止となったGalaxy
Noteを抱くのが最大の特徴だ。基本型のGalaxy S22と高級型のGalaxy S22プラスは、Galaxy S21シリーズと同様、角が丸く、背面カメラの周辺部にデザインポイントを加えるものと見られる。最上位モデルのGalaxy S22ウルトラはGalaxy NoteのようにSペンを持つ。さらに、GalaxyNote20ウルトラと似たフレームも注目要素となっている。
モバイル業界は、サムスン電子が2022年2月28日(現地時間)、スペインのバルセロナで開かれるモバイルワールドコングレス(MWC)イベントに先立ち、別途の新製品公開(アンパック)イベントを開き、Galaxy S22シリーズを披露するものと見ている。
まだ発売の遠いGalaxy Zシリーズの新製品のニュースも、次々と姿を現す。サムスン電子は、かつて下半期にGalaxy Noteシリーズを披露したが、2019年からフォルダブル(折りたたみ式)フォンモデルのGalaxy Zシリーズを発売した。下半期の主力モデルを交換したのだ。今年も同様に、左右に畳む形の「Galaxy Z Fold3」と上下に畳む「Galaxy Z Flip3」を披露した。
モバイル業界は、サムスン電子がフォルダブルフォンの大衆化に集中しているだけに、2022年下半期も、多数の機能を盛り込んだ「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」を披露するだろうと見込んでいる。ヒンジ(蝶番)やディスプレイ耐久性を強化し、カメラ機能を改善するだろうという見方が出ている。
IT専門メディアのGSMアリーナは最近、サムスン電子がGalaxy Z Flip4の開発過程でアンダーディスプレイカメラ(UDC)の適用について悩んでいるという報道も付け加えた。UDCは、ディスプレイの内側にカメラを置き、外部からはカメラの穴が見えない方式だ。一部の端末メーカーが導入を試みるものの、現在としては技術完成度が高くないという評価を受けている。もし、Galaxy Z Flip4で導入されれば、その分だけ注目度が高まることもありうる。
ただ、サムスン電子の来年の事業予測が楽観的なわけではない。徐々にグローバルモバイル市場での競争が激化しているためだ。プレミアムモデル群ではアップルと、中低価格帯ではシャオミを含めた中国端末メーカーとの競争が激しくなっている状況だ。
さらに最近、中国メーカーが我先に、「フォルダブルフォン」を発売していることも、脅威要素となっている。サムスン電子がフォルダブルフォンを発表した当時は、中国との技術格差が大きいという評価が出た。最近は、中国メーカー各社がいち早く技術に追いつき、次第に競争構図を形成している。
実際ファーウェイはGalaxy Z Flip3と似たフォルダブル新製品「P50ポケット」を今月に発売する。OPPOは今月、Galaxy Z Fold3と似た形の「ファインド・エヌ(Find N)」を発表した状態だ。
世界市場調査会社カウンターポイントリサーチの報告書によると、サムスン電子は今年第3四半期のスマートフォン市場でシェア1位を占めた。カウンターポイントリサーチの統計に含まれる世界80ヵ国のうち43地域でシェア1位を占めた結果だ。サムスン電子は、韓国国内を含め、ルーマニアやブラジルなどで50%以上のシェアを記録した。
参考記事:Galaxy S22、2月末発売か…Noteシリーズに代わって未来を担う役割も
参考記事:Galaxy Foldで大ヒットのサムスン、次はローラブル機能も加えるか?
参考記事:サムスン、来年初めに発売の「GalaxyA13」で中低価格のシェア拡大へ