現代(ヒュンダイ)自動車が来年の世界電気自動車(EV)販売量目標を22万台とした。電気自動車市場が急速に拡大し、現代車グループが中長期販売目標を攻撃的に修正するという方針を立てた。 韓国メディア「東亜日報」が報じた。
チャン・ジェフン現代自動車社長は21日、米国のオートモーティブニュースとインタビューで来年、現代自動車の電気自動車販売目標を22万台に定めたと明らかにした。現代自動車とジェネシスが今年1~11月に販売したバッテリー電気自動車は約12万4000台で、現在の傾向であれば今年の販売量は約14万台に達すると見込まれる。チャン社長が提示した目標は、今年より約57%増えた。
自動車市場が内燃機関から電気自動車に急速に転換する時点であることを勘案し、電気自動車の販売目標も上向くと明らかにした。チャン社長は「2026年現代車、ジェネシス、起亜のグローバル電気自動車販売目標を170万台で検討中」と説明した。これに先立ち現代車グループは2025年まで現代車(56万台)と起亜(50万台)が電気自動車100万台を売るという目標を提示したが、電気自動車市場の成長速度を勘案すれば保守的な基準という判断であるわけだ。
チャン社長は2026年を基準に現代自動車電気自動車のラインナップを13台に増やすという目標も立てた。また、新しい電気自動車専用プラットフォームも開発すると付け加えた。現代車グループは現在、E-GMPをベースに現代アイオニックシリーズ、ジェネシスGV60、起亜EV6などを生産している。
チャン社長は「一つのプラットフォームで自動車を生産することは現代車の自信を反映するもの」としながらも「ただ一つのプラットフォームだけ見てはいない」と説明した。
チャン社長は、「ジョーバイデン米国政権の環境に配慮した政策に合わせて、2030年まで現代自動車の全体販売量の50%を電気自動車で満たさなければならず、このために開発日程を短縮している」と紹介した。また「2025年まで米国に約8兆ウォン(約7700億円)投資する内容についての詳細は来年中に公開する」と説明した。
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