韓国移動通信3社、営業利益1兆ウォン突破へ…通信設備投資強化へ期待

韓国の移動通信3社が今年に年間営業利益1兆ウォン(約963億円)を突破するものと予想される。第5世代移動通信(5G)加入者が徐々に増え、加入者1人当たりの平均売上(ARPU)が上昇した効果だ。企業間取引(B2B)新事業も善戦し、業績を支えている。韓国メディア「dailian」が報じた。

好業績とは裏腹に、移動通信3社は、5G商用化3年目の今年もネットワーク品質の面で不十分だという指摘を受けてきた。それでも第3四半期まで設備投資(CAPEX)を縮小したことが分かり、年内に約束した規模のネットワーク投資を履行するかどうかに関心が集まっている。

26日、証券情報会社のエフアンドガイドによると、SKテレコムやKTの年間営業利益は、1兆5000億ウォン(約1445億円)を超える見込みだ。LGユープラスは創業以降初めて、「1兆ウォン(約963億円)クラブ」への加入が予想される。

SKテレコムの年間業績見通しは売上高19兆982億ウォン(約1兆8395億円)、営業利益1兆5055億ウォン(約1450億円)で前年(売上高18兆6247億ウォン、約1兆7939億円・営業利益1兆3493億ウォン、約1300億円)比2.5%、営業利益11.6%増となる見通しだ。

KTは売上高24兆6513億ウォン(約2兆3743億円)、営業利益1兆5148億ウォン(約1459億円)を記録し、前年(売上高23兆9167億ウォン、約2兆3036億円・営業利益1兆1841億ウォン、約1141億円)比で3.1%、営業利益で28%上昇する見通しだ。

LGユープラスは今年、売上高13兆8102億ウォン(約1兆3301億円)、営業利益1兆393億ウォン(約1001億円)を記録し、前年(売上高13兆4176億ウォン、約1兆2923億円、営業利益8862億ウォン、約854億円)比それぞれ3%、17%増加する見通しだ。

移動通信3社は、今年第1四半期に5G加入者が本格的に拡大し、2017年第2四半期以降14期ぶりに合算営業利益1兆ウォン(約963億円)を突破した。続いて3四半期連続合算営業利益が1兆ウォン(約963億円)を越えて、好業績を継続した。地道な5G加入者の拡大は、成長が低迷していた移動通信(MNO)事業に好材料として働いた。

通信事業や新事業ともに成長への期待感が高まっており、来年の見通しも明るい。無線事業はサムスン電子の新スマートフォン「Galaxy S22」シリーズなどフラッグシップから低価格型まで新規5G端末が発売され、加入者の流入が予想される。

新事業も本格的に拡大している。スマートファクトリーや人工知能(AI)CCなどのB2B事業や、公共事業、有無線インフラを活用したメディア事業を攻撃的に展開した結果、有意義な売上を出し、成長軌道に進入したという評価を受けている。

ただ、5G商用化4年目に差し掛かっているだけに、通信費引き下げへの圧迫が本格化し、成長の勢いが減速する可能性もある。移動通信3社は投資費の回収を根拠に低価格帯域5G料金制を出していない。来年の大統領選挙以降、新政権で主要政策として「通信費の引き下げ」を掲げる可能性が高い状態だ。

5G全国網完成のための設備投資(CAPEX)拡大も課題だ。移動通信3社の今年第1~3四半期累積CAPEXは5兆861億ウォン(約4899億円)で、昨年第1~3四半期(5兆4643億ウォン、約5263億円)に比べ3782億ウォン(約364億円)も減少した。昨年の3社合計CAPEXは、計8兆2762億ウォン(約7971億円)だ。3社が約束した例年並みの投資をするためには、第4四半期だけでも3兆ウォン(約2890億円)以上をつぎ込まなければならない。

SKテレコムのユ・ヨンサン代表、KTのク・ヒョンモ代表、LGユープラスのファン・ヒョンシク代表が先月25日、科学技術情報通信部のイム・ヘスク長官と会って、「年末まで前年水準の投資をし、今後投資規模を増やす」と約束しただけに、今年はもちろん来年も費用拡大が避けられない見通しだ。

通信業界のある関係者は「今年に有無線と新事業がすべて順調で好業績を記録したのは事実だが、全般的に景気が低迷し、来年の成果に対して予断を許さない状況」とし「移動通信3社とも通信を基盤に新事業を拡大し、反発を続けるために努力する」と話した。

参考記事:サムスン·LG、5Gより50倍速い6Gネットワーク開発へ…海外で技術テスト
参考記事:5G通信機器市場でシェアを伸ばすサムスン
参考記事:韓国政府、6G技術開発に5年間214億円を投入

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