CES2022で確実なメガトレンドであることを証明したメタバースは、爆発的な半導体チップの需要創出につながる見通しだ。メタバースの核心媒体であるゲームを中心に半導体業界は、今回のCES2022でも多様な新製品発売計画を発表した。これは韓国のサムスンとSKのメモリ需要の増加にもつながり、サムスンのファウンドリ生産ラインが爆発する注文量で嬉しい悲鳴を上げる公算も大きい。韓国メディア「毎日日報」が報じた。(写真:SKハイニックス)
9日、業界によると、CES2022でクアルコムとマイクロソフトはメタバースを狙ってAR(拡張現実)メガネ用チップの開発に協力することにした。両社は「メタバースを信じている」とし「電力効率が高く軽量なARメガネ用チップ開発のため協力する」と明らかにした。クアルコムは昨年11月、スナップドラゴンスペイシズXRフラットフォームを作った。ARメガネ用チップ開発専用プラットフォームである。今回の両社の合作品も、このプラットフォームで作る。AMDはメタバース用途で高性能が要求されるノート型パソコン、コンピューター需要に合わせて、新規グラフィックカードの開発ニュースを知らせた。エヌビディア(NVIDIA)もCES2022で、デスクトップやノート型パソコン用4つのグラフィックカードの新製品を披露した。インテルは、独自のArcグラフィックチップを発売し、ライバル会社のAMDとエヌビディアが支配している専用グラフィックカード市場に初進出した。このような最前線の顧客企業の新製品発売は、サムスン電子やSKハイニックスなど、半導体部品メーカー各社にも当然、売上が伸びるうれしいニュースだ。
SKの場合、CES2022の現場で顧客企業と提携したというニュースを知らせるなど、需要確保に積極的だ。SKスクエアのパク・ジョンホ副会長とSKTのユ・ヨンサン社長、SKハイニックスのイ・ソクヒ社長などSKの経営陣は今月6日(現地時間)、CES2022でクアルコムのクリスティアノ・アモン社長兼CEOと会談し、半導体とICT分野にわたって協力することにした。特に、SKハイニックスはクアルコムとデータセンター用アプリケーションおよびパソコンに搭載できる高速メモリの共同開発方案を模索した。
これらSK系列3社はまた、CES2022においてICT融合技術を共同開発・投資し、グローバル進出まで図る「SK ICT 連合」を立ち上げた。SKハイニックスがSKグループ編入10周年を迎え、SKテレコムの分割でSKスクエアが誕生したことを背景に、半導体-通信-投資をつなぐシナジー創出を最大化しようとしている。3社はシナジー効果の初結果として、SKTの独自開発AI半導体「サピオン(SAPEON)」を開発するという目標だ。3社共同投資を通じて米国法人「SAPEON Inc.」を設立し、グローバルAI半導体市場を本客的に攻略する計画だ。
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