半導体、ディスプレイ、スマートフォンなどの分野で連日新しい革新を続けているサムスン電子が「マルチフォルダブル」ディスプレイ特許を取得した。韓国メディア「ziksir.com」が報じた。(写真:サムスンディスプレイ)
15日、ITメディアのサムモバイルによると、世界知的財産権機関(WIPO)は13日(現地時間)、サムスン電子が昨年7月に出願した「マルチフォルダブル(multi-foldable)電子機器」に関する特許を承認したという。
サムスン電子が特許を出願する際に提出した文書を見ると、ディスプレイパネルと着脱型キーボードの結合は市中でよく見られるタブレットPCと似ている点だが、特異な点はディスプレイとキーボード面がそれぞれ半分に折れるという点だ。
ディスプレイとキーボードを分離した後、半分に折ると、元のノート型パソコンの大きさの1/4の水準に表面積が小さくなるため、携帯性が一層高くなる。
サムモバイルは「フォルダブルディスプレイとは別に半分に折れるキーボード面が非常に変わっている」とし「プロセッサーとコントローラーは片方にだけ搭載されたが、バッテリーと入力回路は両側面にある」と述べた。
また「最初の形より4倍も小さい面積を持つようになり、はるかに向上した携帯性を見せるだろう」とし「タブレットPCと同様にディスプレイ部分はキーボードなしのタブレットのように使える」と予想した。
サムスン電子が同特許を反映した製品をいつごろ発売するかは未定だ。
サムスンは先週、米ラスベガスで開かれた世界最大の電子・IT展示会「CES2022」で、近い将来に接することになる様々な形態のフレキシブル製品を展示した。
この席で17.3型パネルを採用した「フレックスノート(Flex Note)」を披露した。
「L」字型に折りたたむと13型ノートパソコンとして活用でき、広げればモニターのような大画面としても活用できる。
サムスンディスプレイ関係者は「特殊に考案されたヒンジを採用し、フォールディング部分のギャップをゼロ化したことで厚さが減少し、外観が非常に向上した」と説明した。
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