サムスン電子の新規スマートフォン「Galaxy S22」が特定移動通信会社の専用カラーなしで発売される見通しだ。サムスン電子が自主的に「ビスポークエディション」を打ち出してカラーマーケティングを展開し、移動通信会社専用カラー端末のマーケティング効果が薄くなったからだという。韓国メディア「dailian」が報じた。(写真:LETSGODIGITAL)
17日、関連業界によると、サムスン電子とSKテレコム、KT、LGU+の移動通信3社は、来月のGalaxy S22の国内発売に先立ち、事前予約日程や価格など細部の販売条件を調整している。
来月9日、アンパック(公開)イベントを開催し、1週間の事前予約を行った後、同月末に発売される見通しだ。価格はまだ確定していないが、移動通信会社では前作の「Galaxy S21」と似たような水準を仮定して販売政策を樹立している。
外国メディアなどでGalaxy S22の「レッド」モデルのイメージが公開され、移動通信会社専用のカラーが復活する可能性が提起されたが、今回の製品も前作と同様に移動通信会社別の専用カラーは出ない可能性が高い。
移動通信3社は2019年下半期に発売された「Galaxy Note10」から2020年下半期に「Galaxy Note20」まで専用端末を披露してきた。SKテレコムは「ブルー」、KTは「レッド」、LGユープラスは「ピンク」を代表的なカラーマーケティングを展開し、希少性を強調して初期に良い反応を得た。
しかし、昨年のGalaxy S21からは、専用カラーを別途発売していない。サムスン電子が自主的に「MZ(ミレニアル+Z)世代」を狙った多様なカラーの端末を発表し、移動通信会社モデルの購買要因が減少したものと分析される。
サムスン電子はフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Flip3」に会社のプレミアム家電「ビスポーク」コンセプトを採用し、消費者が望む通りにカラーを組み合わせてオーダーメイド注文ができるようにしたことで、良い反応を得た。
サムスン電子がより多くのモバイル機器にカスタマイズオプションを提示するビスポークエディションを拡大すると予告しただけに、今後も移動通信会社とのコラボではなく、会社が自主的に特定カラーをマーケティング手段にする可能性が高い。
移動通信会社の立場でも、専用のカラーを披露することが在庫管理に負担になる側面がある。通信業界のある関係者は「移動通信会社専用の端末は初期には希少性で関心を受けながら人気アイドルを広告モデルに掲げるなど会社間マーケティング競争が激しかったが、徐々に人気が下がり、在庫管理の負担も大きくなったため、今年は特に議論されていない」と話した。
これまで流出した情報を総合すると、Galaxy S22は基本モデル(6.1インチ)とプラス(6.6インチ)、ウルトラ(6.8インチ)の3種で発売される。アプリケーションプロセッサー(AP)は、発売地域によってはサムスンのエクシノス(Exynos)やクアルコムのスナップドラゴンが搭載される。
シリーズ最上位モデルのGalaxy S22ウルトラには、Sペンを内蔵できるスロットが搭載され、カラーはブラック、ホワイト、グリーン、レッドの4種類で発売される見通しだ。
一方、今回のアンパックでは新規タブレット「Galaxy タブS8」が一緒に公開されると観測されている。サムスン電子は今月10日から国立電波研究院から関連機器の適合認証を受けた。新規タブレットは一般、プラス、ウルトラの3種に予想される。サムスン電子のタブレットにウルトラモデルが導入されるのは今回が初めてだ。
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