ベトナムのサムスンスマートフォン協力会社の生産ラインの一部が最近、国内唯一のサムスンスマートフォン生産基地のある慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)に移転してきたことが確認された。韓国メディア「毎日新聞」が報じた。(写真:サムスン電子ベトナム複合団地の全景、毎日新聞)
これは「コロナ19」で、ベトナムのサムスン電子の携帯工場が生産に支障をきたすなど、「コロナ19」によって海外製造拠点の生産に不確実性があるためだ。
サムスン電子側は、「今月25日に公式発売を控えた『サムスンGalaxy S22シリーズ』の安定的な生産のため、一部工程の生産ラインを移したもので、スマートフォンの生産量が増えたり、リショアリング(海外移転企業の国内復帰)などではない」と拡大解釈を警戒した。
しかし業界および亀尾(クミ)地域の経済支援機関団体の関係者は「協力企業の一部生産ラインであっても、亀尾(クミ)で工場を稼働すればいずれにしても地域にプラスになる」と喜んでいる。
サムスン電子によると、昨年末、ベトナムのスマートフォン協力会社の一部工程生産ライン2つを亀尾(クミ)事業所に移してきた。フォルダブルフォンの生産過程に必要な一部工程ラインで、物量の増加ではないとサムスン側は説明した。
昨年、ベトナムをはじめとするグローバル製造拠点は、「コロナ19」と「シャットダウン」が繰り返されるなど、深刻な生産支障が発生している状況だ。このためサムスンは「Galaxy S22シリーズ」の安定的な生産のため、協力会社の一部工程の移転を悩んでいる状況だ。
サムスン電子の亀尾(クミ)事業場は最近、発売を控えている「Galaxy S22シリーズ」の生産に余念がない。
Galaxy S22、S22+(プラス)、S22ウルトラの新製品3種は14~21日まで事前販売が行われているが、14日初日から完売するなど、ヒットが期待されている。
一方、サムスン電子のスマートフォン生産は、製造コントロールタワーの役割を果たしている 亀尾(クミ)事業所(スマートシティ)を始め、ベトナムのバクニン省やタイグエン省、インド、ブラジル、インドネシアなどで生産されている。
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