サムスン電子が昨年に欧州・東南アジアなどのスマートフォン市場でシェア1位を記録するなど、グローバル市場で善戦している。今月14日に予約販売に入ったGalaxy S22シリーズが「大ヒット」し、サムスン電子の内外で今年の業績に対する期待感も高まっている。韓国メディア「ajunews」が報じた。(写真:ノ・テムン サムスンMX事業部長(社長)がGalaxy S22ultraを紹介する様子=サムスン電子)
18日、業界によると、サムスン電子はグローバル市場調査機関が発表する様々なシェア資料でよい成績を上げている。ストラテジー・アナリティクス(SA)によると、サムスン電子は昨年、世界で2億7200万台のスマートフォンを販売し、20%のシェアを記録した。2位のアップルとは3.1%pの差だ。
欧州・東南アジアなど地域別の業績も似たような様相を見せている。カウンターポイントリサーチは最近、サムスン電子が昨年に欧州や主要東南アジア諸国などで、それぞれ32%と20.7%のシェアを確保し、グローバルトップについたと明らかにした。
欧州では昨年に続き1位を守り、主要東南アジア諸国ではOPPOを0.8%差で引き離して1位を奪還したのだ。
特に昨年、欧州スマートフォン市場では、月間シェア1位が4度も変わるなど、混戦の様相を見せた。こうした中、サムスン電子がアップルを6%pの差で抜き、年間シェア1位になったことは示唆するところが大きいというのが業界の見方だ。
グローバルスマートフォンの普及が持続的に拡大している中、サムスン電子が中低価格から高価なスマートフォンまで多様な製品群を販売するのが、全体市場で善戦する秘訣と分析される。
今年もサムスン電子は、よい勢いが続く見通しだ。まず、14日に予約販売を開始したGalaxy S22シリーズが、市場でよい反応を得て、幸先のよいスタートを切った。下半期には昨年に旋風を巻き起こす人気となった「フォルダブルフォン」の新製品が発売され、サムスン電子のMX(モバイル・エクスペリエンス)事業部の力になる見通しだ。
業界によると、サムスン電子がフォルダブルスマートフォンを初めて市場に出した2019年基準で、2024年まで同市場の年平均成長率は122%に達する見通しだ。グローバル市場調査機関のカナリスは最近、2024年には3000万台規模のフォルダブルスマートフォン市場が形成されるだろうという分析を出した。
サムスンがGalaxy Zシリーズでプレミアム市場を積極的に攻略している反面、アップルはまだフォルダブルスマートフォンを発売していないだけに、同市場の急成長はサムスン電子に肯定的な影響を与える見通しだ。
特にSAは、今年もサムスン電子が19.1%のシェアでアップル(17.3%)を1.8%pの差で抜き、グローバルスマートフォン市場1位を守り抜くと見通した。
これと関連し、サムスン電子は、増えつつある5Gスマートフォンやプレミアム製品群の2つの側面に集中し、グローバル市場を攻略するという戦略だ。
サムスン電子は先月27日、昨年第4四半期の業績を発表し「今年のスマートフォン販売のうち5Gスマートフォンが過半数を占めるものとみられる」とし「すべての価格帯を考慮した製品群を構築し、5G需要を積極的に攻略する」と強調した。
また、「今年はスマートフォン全体の市場シェアはもちろん、プレミアム市場のリーダーシップもさらに強化していく計画」と付け加えた。
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