「今年もメモリ好況」…SKハイニックスの業績は2018年を超えるか

今年、メモリ業況が早期に持ち直すという見通しが出て、SKハイニックスの業績見通しも高止まりしている。SKハイニックス全体の売上に占めるDRAMの割合は70%で、メモリ半導体業況が業績に与える影響が大きい。韓国メディア「マネートゥデイ」が報じた。(図:エフアンドガイド=マネートゥデイ)

13日、金融情報会社のエフアンドガイドによると、11日基準で証券会社各社が集計したSKハイニックスの業績平均予測値は、売上55兆3302億ウォン(約5兆2465億円)、営業利益16兆4859億ウォン(約1兆5632億円)だ。わずか3ヵ月前までは、証券会社各社がまとめた平均業績予測値は、売上48兆4633億ウォン(約4兆5954億円)、営業利益12兆6117億ウォン(約1兆1959億円)だった。

業界は、メモリ業況の反発時期が近づき、3ヵ月でSKハイニックスの売上と営業利益の見通しがそれぞれ7兆ウォン(約6638億円)、4兆ウォン(約3793億円)位増えたと分析した。

実際、台湾の市場調査会社DRAMエクスチェンジによると、先月のDRAM(DDR4 8GB)の平均固定取引価格は3.41ドル(約400円)で、1月と同じだった。昨年8月に4.1ドル(約481円)を記録して以来、10月から12月に3.71ドルなど下落していたDRAM価格が横ばいを示し、まもなく反発する気配を見せている。

データセンターへの投資や5G(第5世代)モバイル通信スマートフォン出荷量の増加などにより、サーバやモバイル分野でDRAM需要も増える見通しだ。

データセンターは、サーバやネットワークなどIT(情報通信)サービスが必要な機器を集めて管理する施設で、一つのデータセンターにDRAM2000万GBが必要となる。データセンター内のDRAM搭載量は毎年20%ずつ増加している。

コロナ19(COVID-19)以後、非対面文化が定着したことから、ビッグデータやAI(人工知能)など第4次産業革命の需要が速いスピードで増え、データセンターの必要性が大きくなった。メタは今年初頭の業績発表で、メタバース(3次元仮想世界)構築投資のため、ケペックス(設備投資)を290億~340億ドル(約3兆4015億円~約3兆9880億円)へと増やすと発表した。昨年、メタの設備投資額は186億ドル(約2兆1817億円)だった。

グーグルやマイクロソフトも同様に、クラウドの成長に向け、今年に有意義な規模の設備投資に踏み切ると明らかにした。北米に加え、中国国家発展改革委員会が北京や香港などを含む8地域に大規模な国家データセンターのハブを構築することを決めたことも好材料だ。

メモリ半導体の世代交代時期が到来したことで、サーバ向けDRAMの需要増加に貢献するものとみられる。インテルは今年第2四半期、AMDは今年中にDDR5を支援するサーバ向けCPU(中央処理装置)を発売する見通しだ。次世代DRAM規格であるDDR5は、現在広く普及して使われるDDR4に比べて電力効率が30%良く、データ転送速度は約2倍速い。各データセンターはサーバ向けCPUを交換しながら最適化されたDRAMも交換しなければならない。

スマートフォン出荷量の増加により、モバイル向けDRAMの需要も堅調になる見通しだ。オムディアによると、今年の出荷量は14億1000万台と予想されるが、これは前年度の13億6000万台に比べ3.8%増加した規模だ。特に、このうち5Gスマートフォン出荷量が7億8000万台で、全体スマートフォンの58%を占める見通しだ。5Gスマートフォンは従来の4Gスマートフォンに比べ、DRAMの平均搭載量が35%-40%増える。

調査機関によって異なるが、業界では今年のDRAM需要増加率が前年度比16%~19%伸びるとみている。これを受け、新韓(シンハン)金融投資など一部の証券会社は、「売上約61兆ウォン(約5兆7841億円)、営業利益21兆ウォン(約1兆9913億円)程度と予測し、売上と営業利益ともにスーパー好況期の2018年水準を越える過去最高記録を達成できる」と見込んだ。2018年、SKハイニックスの売上は40兆4451億ウォン(約3兆8351億円)、営業利益は20兆8438億ウォン(約1兆9765億円)だった。

BNK投資証券のイ・ミンヒ研究員は「メモリの需給改善に伴い、SKハイニックス半導体の上半期の業績好転速度は予想より速い」と語った。

参考記事:SKハイニックス、旧インテルと合わせてNAND業界2位に…ジンクス払拭するか
参考記事:SKハイニックス、演算機能を備えた次世代メモリ半導体「PIM」を開発
参考記事:「半導体業況の改善に弾みがつくか」世界のDRAM半導体価格、反発の兆し

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