昨年、韓国は日本を抜いてイメージセンサー生産最大国となった。今年、全世界のイメージセンサー生産能力は前年比13%増加する見通しだ。ソニーが業界1位を守っている中、サムスン電子とSKハイニックスが追撃している。韓国メディア「Newsis」が報じた。(写真:世界イメージセンサーウェハーの市場シェア=ノメタリサーチ)
23日、米国市場調査会社のノメタリサーチによると、昨年末基準のイメージセンサーのグローバル設置容量はウェハー200㎜換算基準で月平均約100万枚と集計された。
今年は月113万枚で前年比13%増加する見通しだ。デジタルイメージングに対する需要は携帯電話、自動車、マシンビジョン、セキュリティカメラ、ウェブカメラ、ドローンなどを含むほぼすべての分野で増加している傾向だ。
今年から今後5年間、年平均12.5%ずつ増加傾向を繰り返し、2026年末には月180万枚まで増加する見通しだ。
韓国は昨年、イメージセンサー生産で日本をリードした。
韓国のイメージセンサー生産能力は世界の43%を占め、日本(35%)、台湾(10%)、中国(6%)を上回った。
ただ、メーカー別では昨年基準で依然としてソニーが業界1位をキープしている。2014年から最近まで最大供給企業の座を守っている。ソニーは昨年に大量生産を開始した長崎ファブ5(Fab5)など、日本の4地域に8つの300㎜ウェハーファブラインを保有している。
ノメタリサーチは「日本のソニーは業界最高のCMOSイメージセンサー(CIS)供給企業であるが、サムスンとSKハイニックスのCIS容量を合わせると、韓国は2021年末にイメージセンサー生産の業界最大供給源になった」と明らかにした。
サムスン電子はソニーに次いで業界2位だ。サムスン電子は自社スマートフォンへの搭載によりシェアを伸ばし業界2位の企業に浮上した。サムスンは華城(ファソン)に大型300㎜ファブ施設を通じてイメージセンサーを生産している。SKハイニックスは全世界イメージセンサー市場ではまだ小さいものの、シェアは成長中だとノメタリサーチは明らかにした。
業界3位はオムニビジョン(OmniVision)となった。同社はCISウェハー製造を台湾のTSMCや中国のSMIC、HLCMなどに委託生産(ファウンドリ)している。
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