サムスン電子が画面がくるくると巻かれるスマートフォン関連特許を相次いで出願し、年内にローラブルフォンを発売するという観測が出ている中、全世界のフォルダブルフォン市場を掌握しているサムスンが再びフォームファクター(機器形態)革新を成し遂げるか関心が集まっている。韓国メディア「毎日経済」が報じた。(写真:サムスン電子のローラブルフォン レンダリングイメージ=LETSGODIGITAL)
原文記事:https://www.mk.co.kr/news/business/view/2022/06/523317/
15日、特許専門メディア「パテントリーアップル」によると、サムスン電子は最近、世界知的財産機関(WIPO)にローラブルフォンに関する特許10件を新たに出願した。
新しい特許は両側を引っ張って広げることができるフレーム装置、スピーカーモジュールまたはフレキシブルディスプレイを搭載したまま片方を引っ張って画面を広げるスライディング装置、フレキシブルディスプレイを巻く装置などが含まれた。
サムスンがローラブルフォン関連特許を相次いで出願し、業界ではローラブルフォン発売が差し迫っているという解釈が出ている。
パテントリーアップルは「この3週間、このフォームファクターに対する20件の新しい特許を出願した」とし「特許が製品発売につながるわけではないが、サムスンが今年末に最初のGalaxyスライドフォン(ローラブルフォン)を発売するという予測がある」と伝えた。
この中でサムスンがライバル会社を抜いて「初」タイトルを手にするかも関心事だ。
まだ商用化に至っていないが、すでに中国のスマートフォンメーカーTCLとOPPOがローラブルフォン試作品を披露した。5月には中国レノボ傘下ブランドのモトローラが縦に巻いたり広げたりできるローラブルフォンを開発し、今年下半期に発売するというニュースも伝えられた。
サムスンの最大のライバルであるアップルも同様に、先立ってフレキシブルディスプレイと関連した特許を登録している。 もちろん、最近まで新しい特許出願や開発のニュースは伝えられていない。
パテントリーアップルは「現在の時点でローラブルフォンはアップルの優先順位ではないようだ」とし「アップルはサムスンと他のライバル会社が新しいフォームファクターが消費者に通用するということを証明するまで傍観しながら継続特許を出願する可能性が高い」と伝えた。
もしサムスン電子がローラブルフォンを先に発売し、市場掌握に成功すれば、フォームファクター強者の立場がさらに強固になるものと見られる。
現在、サムスンのフォルダブルフォン市場シェアは74%だが、今年下半期にGalaxy Z4シリーズの発売が予告されている。業界はGalaxy Z4発売効果で今年のフォルダブルフォン出荷量は昨年の2倍である1600万台に達すると見ている。
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