LG化学が欧州分離膜市場攻略のために日本の東レと合弁法人設立を完了し、本格的な事業加速化に乗り出す。
LG化学はハンガリー合作法人である「LG Toray Hungary Battery Separator Kft」に対する企業結合申告および許認可手続き、資本金納入などを完了し合作法人を公式スタートしたと16日明らかにした。韓国メディア「newscj」が報じた。(写真:LG化学と東レのハンガリー合弁法人ロゴ=LG化学)
原文記事:http://www.newscj.com/news/articleView.html?idxno=992870
50:50の持分で設立された合弁法人は両社共同代表体制で運営される。イ・ユミンLG化学欧州事業推進TFT長と東レの吉村郁夫(Yoshimura Ikuo)ハンガリー法人長が初代CEOを務めることになる。
LG化学と東レは昨年10月、バッテリー素材事業を集中育成するため、分離膜合弁法人を設立することに同意し、2028年までに計1兆ウォン(約1041億円)以上を段階的に投資していくことにした。
両社は今回の合弁法人の発足を通じて、本格的な生産設備の拡大を推進できるようになった。ハンガリー北西部のコマロム-エステルゴム州ニュルゲジュウイパル市に位置する合弁法人は、2028年までに年間8億m²以上の生産能力を確保する計画だ。
LG化学は今回の合弁法人を含め国内外生産設備拡充を通じて2028年年間15億m²規模のグローバル分離膜供給能力を確保していく計画だ。
LG化学CEOのシン・ハクチョル副会長は「差別化された製品および工程技術で分離膜事業の強固な競争優位基盤を構築している」とし、「顧客価値と事業力量の極大化を通じて急成長する欧州・北米電気自動車バッテリー素材市場を先取りしていく」と述べた。
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