現代(ヒュンダイ)自動車グループが最近、グループ全般の半導体事業戦略を調整する組織を新たに作ったことがわかった。韓国メディア「Newsis」が報じた。(写真:現代自動車の定期株主総会の模様=現代自動車)
原文記事:https://newsis.com/view/?id=NISX20220620_0001913945
21日、完成車業界によると、現代自動車グループは今月初め、グループ企画調整室内に半導体戦略タスクフォース(TF)を新設し、運営を開始した。
今回のTFは、続いている車両向け半導体の需給難と関連し、グループ全般を調整して対応していくという次元で新たに組織されたものと分析される。該当TFはグループ内の高性能半導体事業戦略および半導体需給方案樹立の役割を強化する機能をする見通しだ。
半導体需給安定のため、現代自動車グループは電装事業を担当している現代モービスを筆頭に、車両向け半導体の内製化に乗り出している。半導体開発と設計などを担当する半導体事業管理室を社内に新設し、開発課題を策定する一方、関連人材などを拡充している。
現代自動車のチャン・ジェフン社長は今年3月の株主総会で「車両別半導体最適配分、代替素子開発などを通じて供給数量を最大に増やし、市場需要に積極的に対応する」と明らかにしている。
チャン社長は「半導体の安定的な数量確保のためにグローバル半導体会社とのコラボレーションを強化し、中長期的には部品数縮小・共用化拡大などを推進する」とし「核心部品ソーシング二元化、現地化拡大など安定的生産運営のためにサプライチェーン体系も改編する」と強調した。
これに対し、今回のTFも同様に、このような半導体技術の内製化方針の中で、グループが半導体事業と需給全般を網羅するためのレベルで設けられたものと見られるというのが現代自動車側の立場だ。
現代自動車の関係者は「供給難自体がいつまで続くかわからないだけに、半導体技術の内製化は続けてきたし、今後も行っていく予定」とし「TFであるだけに半導体調達の多様性を悩み、購買、海外営業などの多様な組織を一つに集めて常時情報を共有する次元の組織ではないか」と話した。
ただ、このようなTF構成が車両向け半導体の直接生産とは距離が遠いというのが現代自動車の立場だ。これに先立ち業界では、現代自動車が車両向けシステム半導体を設計し、サムスン電子のファウンドリ(半導体委託生産)設備を通じて生産するなど、協力に乗り出すだろうという観測も出ている。現代自動車の関係者は「半導体の直接生産計画は全くない」と強調した。
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