多くの人がサムスンの次期フラッグシップスマートフォンにUDC技術が採用されることを望んだが、結局は不可能だと見られ、残念さが増している。韓国メディア「BETANEWS」が報じた。(写真:WCCFテック)
原文記事:https://www.betanews.net/article/1342549
ITメディアのWCCFテックは現地時間6月24日、サムスンがGalaxy S23でも全面セルフィーカメラにUDC技術を採用しないと見通した。
UDCはアンダーディスプレイカメラの略で、カメラがディスプレイの中に隠れて表示されない技術を意味する。
現在、スマートフォンのセルフィーカメラはディスプレイに穴を開けた後に使用するが、UDCはディスプレイに穴なしに内蔵されるため、映像視聴時に没入感が高くなるという長所がある。
これを採用したスマートフォンは昨年8月に公開したGalaxy Z Fold3などがあり、今年下半期に公開されるGalaxy Z Fold4でもこれを採用する見通しだ。
来年上半期に公開されるGalaxy S23シリーズにもUDC技術が採用されることを内心望んだが、現在まで知らされたところによると、サムスンはGalaxy S23関連部品および内部スペックがほとんど確定した状態だが、この中ではUDCに関連した部品はなかったとメディアは説明した。
サムスンがなぜS23にUDC技術を放棄したのか知らされていないが、おそらくS23とS23プラスのセルフィーカメラが今回1200万画素にアップグレードされ、S23ウルトラも4000万画素セルフィーカメラを使わなければならないが、まだUDC技術のカメラ画質が劣るため採用するのが難しかっただろうとメディアは予想した。
ちなみにGalaxy Z Fold3に内蔵されたUDCカメラの画質は一般ホールタイプのセルフィーカメラより画質が劣る問題があり、これはライバル会社である中国のZTEやシャオミの場合も同じように経験している状況なので、当分UDC技術の速い拡大は望みにくい見通しだ。
この他にもGalaxy S23はサムスンの主力フラッグシップスマートフォンなので数千台以上が出荷される可能性が高いが、原価の高いUDC技術を採用することになればマージン率が落ちる点もサムスンがS23にUDCを放棄することになった理由の一つになりうるとメディアは付け加えた。
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