サムスン電子が「フォルダブルフォン」大衆化に本格的に乗り出し、サムスンディスプレイの「超格差」戦略にも弾みがつく見通しだ。
22日業界によると、サムスン電子は8月10日、「サムスンGalaxyアンパック2022」イベントを開催する。サムスン電子は今回のイベントを通じて「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」などフォルダブルフォンの新製品を公開する予定だ。韓国メディア「ニューデイリー経済」が報じた。(写真:サムスン電子)
原文記事:https://biz.newdaily.co.kr/site/data/html/2022/07/22/2022072200064.html
サムスン電子は最近、下半期の戦略製品を「Galaxy Note」シリーズから「Galaxy Z」シリーズに転換し、フォルダブルフォンの大衆化に拍車をかけている。
サムスン電子のノ・テムンMX事業部長(社長)は寄稿文を通じて「昨年全世界のフォルダブルフォン出荷量は2020年対比3倍以上増加した1000万台に肉迫した」とし「一部少数の消費者のための製品で始まったフォルダブルフォンが速い速度で大勢に生まれ変わり、今は真の大衆化が近づいている」と言及した。
特に昨年に発売されたサムスン電子フォルダブルフォン「Galaxy Z Fold3」と「Galaxy Z Flip3」は発売39日ぶりに国内販売100万台を突破し急速に成長中だ。今年のフォルダブルフォンの出荷量は1500万台に達する見通しだ。
フォルダブル製品の拡大を受け、サムスンディスプレイの中小型OLED事業も一段と強化される見通しだ。
市場調査機関のオムディアによると、フォルダブルOLEDは2028年までに年平均40%に達する急激な成長率(CAGR)を見せるものと予想される。サムスンディスプレイは昨年基準、フォルダブルOLED市場で89.7%の市場シェアを記録した。サムスンディスプレイは、サムスン電子のGalaxy Zシリーズ製品に入るフォルダブルOLED部品を全量供給する。
最近、LGディスプレイやBOEなどの中国企業が中小型OLED部門で急速に追撃しているだけに、サムスンディスプレイの立場で新しい成長動力が切実だった状況だ。オムディアによると、中国のディスプレイメーカーBOE、CSOT(チャイナスター)、ティエンマ、ビジョンオックスなどの今年第2四半期の市場シェアは20.5%と予想される。昨年の年間シェア17.7%と比べて2.8%p増えた規模だ。
高付加価値製品を基に今後のサムスンディスプレイの好実績も予想される。
サムスンディスプレイは今年第1四半期の営業利益1兆ウォン(約1048億円)以上を上げたのに続き、第2四半期にも9000億ウォン(約943億円)に迫る見通しだ。最大のオフシーズンとされる第2四半期にも、中小型OLEDでの市場地位を基に、前年比増加したものと分析される。
サムスンディスプレイ側は今年下半期の見通しに対して「中小型の場合、フォルダブル製品が拡大しIT・ゲーム・自動車など新規応用先にOLED進入が加速化することにより販売が増加するだろう」と述べた。
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