サムスン電子が「フォルダブルスマートフォン」のヒットに自信を示した。フォルダブルフォンを毎年1000万台ほど売れた「Galaxy Note」を超える「スタディーセラー」にするという構想だ。来月、第4世代フォルダブルフォン(Galaxy Z Fold4・Galaxy Z Flip4)の発売を控えている状況で、ヒットの可否に注目される。韓国メディア「韓国経済」が報じた。(写真:Galaxy アンパック案内=サムスン電子)
原文記事:https://www.hankyung.com/it/article/202207294327i
30日、業界によると、サムスン電子は来月10日、Galaxy Z Fold4、Galaxy Z Flip4などを公開する計画だ。国内発売日は同月26日だ。これに先立ち、16日から10日間、事前予約販売を行う。
サムスン電子はフォルダブルフォンのヒットに自信を持っている。サムスン電子MX部門のキム・ソング常務は最近第2四半期業績発表カンファレンスコールで「フォルダブルフォンの真の大衆化で既存Galaxy Noteシリーズ以上の販売量を達成する」と伝えた。
事実上、生産中止の手順に入ったGalaxy Noteシリーズは毎年1000万台ほど売れたサムスン電子の「ステディーセラー(安定販売)」モデルだった。大画面とSペンが特長として挙げられる。ただ、サムスン電子が最近数年間、Sペン支援モデルの拡大などでアイデンティティを失い、下半期のフラッグシップラインナップをフォルダブルフォンに決め、Galaxy Noteは2020年以降、新製品の発売が止まった。
サムスン電子が注力しているフォルダブルフォン市場は毎年急速に成長している。業界によると、昨年、全世界のフォルダブルフォンの出荷量は1000万台に達したことが分かった。このうちサムスン電子製品の割合は70%~80%だという。
このような状況で「フォルダブルフォンがGalaxy Noteの販売量を追い越す」というサムスン電子の発言は、第4世代フォルダブルフォンの販売量を少なくとも1000万台以上に高めるという意志と読まれる。業界ではサムスン電子が内部的に今年の第4世代フォルダブルフォンの販売目標値を1500万台以上と期待していることが分かった。
第4世代フォルダブルフォンは、さまざまな部分で性能が改善される見通しだ。カメラやアプリケーションプロセッサー(AP)、デザインなどで改善が行われたという。国内モデルではGalaxy製品の中で初めてeSIMを搭載し、既存のUSIMと共に使用する「デュアルシム」機能が採用される。これでスマートフォン1台に番号を2個まで使用できる。
サムスン電子は、「第4世代フォルダブルフォンの成功的な発売に向け、製品の完成度から供給まで、事前準備に万全を期している」と説明した。前作よりサプライチェーンの管理にも気を使う計画だ。会社側は「発売物量を十分に確保し、発売以後から販売実技なしに希望するすべての顧客にフォルダブルフォンを提供できるようにする」と伝えた。
サムスン電子のノ・テムンMX事業部長は最近の寄稿文を通じて「フォルダブルフォン市場の急速な成長勢が今後も持続すると見ている」とし「一部少数の消費者のための製品で始まったフォルダブルフォンが速い速度で大勢に生まれ変わり、今は真の大衆化が近づいている」と述べた。
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