ポスコホールディングスが25日(現地時間)、ポーランドのブジェクドルニシに二次電池リサイクル工場「PLSC」を竣工したと明らかにした。韓国メディア「ファイナンシャルニュース」が報じた。(写真:ポスコホールディングス)
原文記事:https://www.fnnews.com/news/202208260904402222
ポスコホールディングスのユ・ビョンオク エコ未来素材チーム長は「リサイクル事業はエコバッテリー好循環経済の中心軸でありポスコグループが推進する二次電池素材事業の核心」とし「リサイクル事業を持続的に拡大し企業の社会的責任の先頭に立ち同時に二次電池素材原料競争力を確保していく」と述べた。
ポスコホールディングスは、電気自動車市場の拡大による二次電池リサイクル市場の成長と世界各国の政府及び主要顧客会社の二次電池リサイクル原料使用義務化要求に対応するため、昨年3月に二次電池リサイクル子会社のPLSCを設立し、二次電池リサイクル固有技術を保有している国内メーカーのソンイルハイテックとコラボして工場を運営する。
昨年10月、工場着工後10ヵ月ぶりに竣工したPLSCは、年産7000トンの生産能力を備えた二次電池リサイクル工場で、欧州のバッテリー製造過程で発生する廃棄物であるスクラップと使用済みバッテリーを回収、粉砕して粉状の中間加工品(ブラックマス)を作り、ここでリチウム、ニッケル、コバルト、マンガンなどを抽出するポスコHYクリーンメタルに供給する予定だ。
一方、ポスコグループは2010年に二次電池素材事業に進出して以来、核心原料であるリチウム、ニッケル分野で持続的な投資と技術開発を進めており、2030年までに安定的な二次電池素材バリューチェーンを構築し、リチウム30万t、ニッケル22万t、正極材61万t、負極材32万tを生産して売上41兆ウォン(約4兆1956億円)を達成する計画だ。
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