最近、電気自動車バッテリー市場が急成長し、リチウム、コバルトなど原材料供給不足の懸念が高まっている状況で、エコプロが欧州現地で安定的な供給網を確保した。韓国メディア「大田日報」が報じた。(写真:エコプロBM本社全景=大田日報)
原文記事:http://www.daejonilbo.com/news/articleView.html?idxno=2022596
今月6日、エコプロ(代表取締役キム・ビョンフン)はドイツAMGリチウム(LITHIUM)社とバッテリー用水酸化リチウムの供給契約を締結した。
この契約にはAMGリチウムが2023年第3四半期の試運転が予定されているドイツのビターフェルトボールペン(Bitterfeld-Wolfen)工場でバッテリー用水酸化リチウムを生産し、エコプロBMのハンガリーデブレチェン正極材工場に供給するという内容を含んでいる。
エコプロBMは2023年末、適格性評価を経た後、2024年から年間5000トンの水酸化リチウムの安定的な供給を受ける計画だ。
エコプロのキム・ビョンフン代表は「2次電池市場が急成長し原材料不足の懸念が大きくなる状況で、欧州現地で正極材核心素材である水酸化リチウムの安定的な供給網を確保したということに大きな意味がある」と強調した。
最近、欧州では米国のIRAと類似した概念の原材料法(RMA)導入が進められている。二次電池素材の安定的供給網確保が業界の話題に浮上している中で、エコプロの今回の供給契約はグループレベルの先制対応という分析だ。
エコプロBMは今年6月、ハンガリーデブレチェン市(Debrecen)とエコプロBM正極材工場設立のための敷地予備契約を結ぶなど、海外事業拡大を本格化している。
エコプロBMは現在、12万5000トン規模の正極材生産能力を2026年までに国内23万トン、欧州14万トン、北米18万トンなど、計55万トンまで増やす計画だ。
一方、AMGリチウムはAMG Advanced Metallurgical Group NV(AMG)の子会社で、ドイツ・フランクフルトに位置している。AMG社は2006年11月オランダに設立された高度な技術力を要する特殊金属および鉱物製品を生産・供給する企業だ。
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