サムスンSDIがドイツの完成車メーカーBMWと米国とカナダなどの北米地域に電気自動車(EV)用バッテリー工場を合弁設立できるという観測が出た。韓国メディア「straightnews」が報じた。(写真:独BMWが発表した角形バッテリーと筒形バッテリー=BMW)
原文記事:https://www.straightnews.co.kr/news/articleView.html?idxno=216937
11日、外信などによると、BMWは欧州、中国、北米地域にそれぞれ2ヵ所のバッテリー工場を建設する計画だ。工場はそれぞれ20ギガワット時(GWh)規模で、計6つの工場が完成すれば、年間120GWh容量のバッテリーを生産することができる。
欧州と中国地域の工場は、中国メーカーのCATLとイブ(EVE)エナジーがそれぞれ1ヵ所ずつ、計4ヵ所を建設することにした。北米地域の工場2ヵ所はまだ協力会社が決まっていないが、業界では昨年からBMWと次世代円筒形バッテリーの開発を進めているサムスンSDIが有力だと見ている。
BMWは2025年に発売予定の「ニュークラス(Neue Klasse)」製品群に新たに開発した円筒形バッテリーを搭載することにした。すでにテスラの4680(直径46㎜、高さ80㎜)バッテリーのように直径46㎜の円筒形バッテリーを開発した。
BMWによると、新たに開発された円筒形バッテリーは、現在使用中の第5世代角型バッテリーに比べてエネルギー密度が20%以上高く、最大800㎞以上の走行性能を見せている。充電速度も最大30%速くなり、同時に生産価格は半分ほど低くなる。
参考記事:サムスンSDI、欧州の電気自動車バッテリー生産に2兆ウォン追加投資
参考記事:中国に押され気味の「K-バッテリー」、円筒形・LFPバッテリーで勝負に出る
参考記事:中国企業50.3% vs 韓国企業25.6%…バッテリーのシェア格差がさらに拡大