サムスン電子がGalaxy Z4シリーズの新しいフォルダブルフォンで今年下半期グローバルスマートフォン競争の砲門を開いた中で、アップルとファーウェイも相次いで戦略フォンを公開し、韓・米・中の3か国によるグローバル販売競争が熱くなっている。韓国メディア「ファイナンシャルニュース」が報じた。(写真:各社発売予定の戦略スマートフォン)
原文記事:https://www.fnnews.com/news/202209121807256676
12日、関連業界によると、ファーウェイとアップルは今月7日と8日、次世代スマートフォンを公開し、サムスン電子との下半期戦略フォン対決を本格化した。サムスン電子は先月、新規フォルダブルフォン「Galaxy Z Flip4・Fold4(Galaxy Z4)」を発売した。
アップルより1日前にフラッグシップスマートフォン「Mate50」シリーズを公開したファーウェイは、今回のモデルに衛星通信支援システムを導入した。低軌道衛星接続を通じて一般通信カバレッジが適用されない地域でも電話・携帯メールなどをアプリを通じて利用できるよう支援する技術だ。翌日、iPhone14シリーズを公開したアップルも衛星を通じて緊急救助要請機能を導入した。ファーウェイはアップルより衛星通信技術基盤フラッグシップラインナップを一日先に公開し、該当機能を強調しようとしたものと分析される。ただ、中国現地だけで該当機能が支援されるということは限界に挙げられる。
アップルは上位モデル(iPhone14プロ・プロマックス)を中心にノッチを除去しハードウェアとソフトウェアを連動させパンチホールが使用アプリにより有機的に大きさが変わる「ダイナミックアイランド」を導入する勝負に出た。また、上位モデルに次世代アプリケーションプロセッサー(AP)のバイオニックA16を搭載し、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、ニューラルエンジンなど基本性能をはじめとするカメラ経験を強化した。
主要スマートフォンメーカー各社が下半期の主要ラインナップを全て公開し、グローバル市場ではサムスン電子とアップルの2強構図が続くものと予想される。ファーウェイは米国の対中国制裁で世界シェア確保の動力を失ったためだ。むしろシャオミ、VIVO、OPPOなどの他の企業が南米、インドなどの地域で躍進している。
グローバル市場調査会社のカウンターポイントリサーチによればアップルはiPhone13シリーズを発売した昨年第4四半期基準で全世界スマートフォンシェアを前四半期対比8%p程度上昇した22%を記録した。該当四半期基準でサムスン電子より3%pリードした数値であり、このような勢いを追い風にiPhone 8150万台ほどを出荷した。
今年はアップルが基本モデルと上位モデルの「クラス分け」を通じてiPhone14プロラインナップを前面に出している。アップルのニュースに詳しい台湾TFインターナショナル証券のグォミンチ研究員によると、中国現地でiPhone14シリーズオフライン事前注文割当量のうち85%がダイナミックアイランドを搭載したiPhone14 ProとProMaxだ。
サムスン電子の立場ではまだフォルダブルフォンの大衆化に苦労している中国企業とアップル・グーグルフォルダブルフォンの空白をどれだけ攻略できるかがカギと予想される。iPhone14シリーズより1ヵ月ほど先に発売されたGalaxy Z4は、国内をはじめ北米、欧州、インドなどのグローバル市場でも前作を上回る成果を上げている。
ある業界関係者は「Galaxy Z4が序盤のヒットの勢いをどれだけ引っ張っていくかがカギ」とし「グローバルサプライチェーン、インフレーションの余波を誰がさらに避けるかもシェア拡大にも影響を及ぼすものと見られる」と述べた。
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