最近iPhone14シリーズを全世界に公開し事前予約などの販売を進めている中で、iPhone14プロマックスモデルの事前予約物量が当初の予想を上回る60%台を記録したことが分かった。これに伴い、iPhone14プロマックスモデルの低温多結晶酸化物(LTPO)液晶パネル供給を担当しているサムスンディスプレイが増産決定を下したのに続き、LGディスプレイも最終検討段階に突入し、2週間以内にLTPO液晶供給の可能性が予想されているという。韓国メディア「グローバルエコノミック」が報じた。(写真:LTPO OLED液晶が搭載されるiPhone14ProMax=アップル)
原文記事:https://news.g-enews.com/article/ICT/2022/09/2022091905151480546ed0c62d49_1
アップルはiPhone14シリーズの公開前に液晶供給元としてサムスンディスプレイ、LGディスプレイ、中国BOE(Beijing Oriental Electronics)を選定し、iPhone14 ProMaxモデルにLTPO有機発光ダイオード(OLED)液晶を搭載することを決めた。
GSMアリーナによると、サムスンディスプレイから82%、LGディスプレイから12%、BOEから残りの6%の物量を生産することに割り当て、特にLTPO OLED液晶の技術難度を考慮し、サムスンディスプレイとLGディスプレイだけでLTPO OLED液晶の供給を受ける予定だった。
このような中で、LGディスプレイのLTPO OLED液晶開発が遅れ、サムスンディスプレイ単独でProMaxモデルに液晶を供給する状況が演出されるところだったが、LGディスプレイの液晶開発最終検討段階進入のニュースが聞こえてきた。問題なく日程が進めば、2週間以内に液晶が採用されるという。
関連消息筋によると、LGディスプレイはアップルに提供したサンプルでは、薄膜包装と前面カメラ上段の穴に問題があることが分かり、生産過程で使われた一部の材料を交換しなければならず、それによって日程が遅れたという。さらにアップルが2週間以内に新規サンプルの採用を拒否する場合、LGディスプレイは修正作業を経て再承認のために2週間から1ヵ月間日程がさらに遅れる可能性もあるが、採用することになれば直ちに量産に入ることになる。
一方、サムスンディスプレイ側は増加したLTPO OLED液晶の需要増加に合わせて生産機械の追加発注に乗り出し、出荷目標を既存の1億3000万台から1億4900万台に増やしたことが分かった。サムスンディスプレイとLGディスプレイの他に追加液晶供給会社に選定されたBOEは、より簡単に生産できる低温ポリシリコン(LTPS)パネルの生産を担当する。
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