ポスコ、高純度ニッケル精製工場着工…鉱石~素材までサプライチェーン構築

ポスコグループがエコカー市場の急激な成長によるバッテリー需要の増加に対応するため、二次電池用の高純度ニッケル精製工場を着工し、直接生産に乗り出す予定だ。ポスコグループは光陽(クァンヤン)製鉄所で役職員とエンジニアリング会社など50人余りが参加した中で14日、高純度ニッケル精製工場着工式を開催した。韓国メディア「greenpostkorea」が報じた。(写真:高純度ニッケル精製工場着工式=ポスコ)
原文記事:http://www.greenpostkorea.co.kr/news/articleView.html?idxno=202064

炭素中立実現のために内燃機関の電動化が推進され、グローバルバッテリー企業はリチウム・ニッケルなどの二次電池素材原料確保に死活をかけており、全世界的に二次素材分野サプライチェーン構築の重要性がより一層強調されている。

グローバル市場調査機関「SNE Research」などの報告書によると、世界の電気自動車市場は2030年には5900万台以上に成長すると予想され、高容量バッテリー正極材の必須原料である高純度ニッケルも年平均20%水準に急成長し、2025年からは供給不足が予想される。

これに対しポスコグループは昨年7月、二次電池の核心素材である高純度ニッケル精製事業投資を先制的に決めた経緯があり、今回の高純度ニッケル精製工場着工までなされたのだ。

今回着工した高純度ニッケル精製工場は2023年下半期の竣工を目標に光陽製鉄所内の7万4000m²敷地に建設される。年間2万トン規模の高純度ニッケルを生産する。これは電気自動車50万台の生産が可能な規模だ。

ポスコが推進する高純度ニッケル精製事業は、ニッケル純度75%のニッケルマットを湿式精製し、純度99.9%以上の二次電池用高純度ニッケルで生産する事業だ。ポスコグループのSNNCがフェロニッケルを製錬・脱鉄工程してニッケルマットを生産し、ポスコはニッケルマットを精製して高純度ニッケルに作ってポスコケミカルなどの二次電池素材会社に供給する。

また、該当事業の安定的なニッケル供給網構築のため、ポスコグループは2006年に先制的にニューカレドニアのニッケル鉱山に投資を断行し、原料法人であるNMC(Nickel Mining Company)を設立した。NMCからニッケル鉱石の供給を受け、SNNCからSTS原料であるフェロニッケルを生産している。

これをもって国内で初めて鉱石から高純度ニッケルまで直接生産・供給する体制を構築することになったポスコは、中国輸入依存度を下げ、米国のインフレ削減法(IRA)対応にも有利な立地構築ができるようになった。この他にもポスコグループは二次電池素材事業バリューチェーンをさらに強化する方針だ。

ポスコのイ・ジュテ購買投資本部長は「ニッケルは電気自動車バッテリーの性能と容量を決定する核心原料で、電気自動車市場の急成長とバッテリー高性能化で高純度ニッケル需要が急速に増加している」とし「ポスコグループは今回の投資で鉱石から高純度ニッケルまで全過程を直接生産・供給する体制を構築し、二次電池素材市場をリーディングするグローバル企業としての地位を確固たるものにする」と述べた。

一方、非常経営体制でもポスコグループは二次電池素材と水素事業などの核心成長事業には積極的な投資を進めている。特に、二次電池素材事業分野では2030年までに正極材61万トン、負極材32万トン、リチウム30万トン、ニッケル22万トンの生産および販売体制を構築し、売上41兆ウォン(約4兆2190億円)を達成する計画だ。

参考記事:韓国バッテリーメーカー各社、米IRA恩恵に合わせてカナダ進出に拍車
参考記事:ポスコケミカル、「インフレ削減法」の恩恵を享受…正極材シェア20%狙う
参考記事:ポスコホールディングス、ポーランドに二次電池リサイクル工場を竣工

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