2017年から浦項(ポハン)地域を拠点に二次電池正極素材および関連事業を推進しているエコプロが単一工場としては世界最大規模の正極素材生産工場を建設し、本格的な生産に乗り出す。韓国メディア「industrynews」が報じた。(写真:エコプロ)
原文記事:http://www.industrynews.co.kr/news/articleView.html?idxno=47531
エコプロは10月21日、エコバッテリー浦項キャンパスで「エコバッテリー浦項キャンパスCAM7竣工式」を開催したと明らかにした。
この日の竣工式はエコプロのイ・ドンチェ会長、サムスンSDIのチェ・ユンホ代表、イ・ガンドク浦項市長をはじめとする関連機関の関係者300人余りが参加した中で開かれた。
CAM7工場は、ハイニッケル系正極素材専門企業であるエコプロBMとグローバルバッテリー先導企業であるサムスンSDIが共同出資して設立した正極素材生産企業エコプロEMが建設した。延べ面積6万1,020㎡(1万8,458坪)、建築面積1万5,058㎡(4,555坪)規模の正極素材生産工場だ。
エコプロEMが最近竣工したCAM7工場は、バッテリー正極素材を生産する単一工場としては世界最大規模の年産5万4000トンの生産能力を誇る。エコプロEMは、CAM7工場の竣工で昨年竣工したCAM6工場で、従来の年産3万6000トンを生産していることを含め、計9万トン規模のバッテリー正極素材の生産能力を保有することになった。
CAM7工場は試運転過程を経て、2023年第1四半期から本格的な稼動に突入し、生産された正極素材は全量サムスンSDIに納品される予定だ。
エコプロEMは、CAM7に設備、品質及び物流の自動化システムを構築し、生産効率性を高め、リスク防止のための事故予防設計を反映して稼動安定性を極大化した最先端ラインを作った。
エコプロEMのパク・ジョンファン代表は「20年余り蓄積されたエコプロの差別化されたハイニッケル量産工程技術とサムスンSDIの先端バッテリー設計および製造技術が結合し本格的なシナジーが発生している」とし「今回のCAM7の本格的な量産を通じて技術競争力だけでなく価格競争力においてもライバル企業との超格差を確保する契機になるだろう」と明らかにした。
一方、エコプロは2017年から浦項迎日湾(ポハン・ヨンイルマン)産業団地にバッテリー関連産業を集積団地化した「エコバッテリー浦項キャンパス」を構築しており、今年まで約1兆2,000億ウォン(約1232億円)を投資して1600ヶ余りの働き口創出成果を出すなど地域経済発展に貢献している。
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