サムスン電子が中国4大スマートフォンブランド(シャオミ・VIVO・OPPO・リアルミー)が強勢を見せるインドスマートフォン市場で孤軍奮闘している。韓国メディア「thepublic」が報じた。(写真:カウンターポイント)
原文記事:https://thepublic.kr/news/view/1065603179194845
今年第2四半期に市場シェア1位を記録したサムスンは現在シェア1位のシャオミと大幅な格差が発生したのに続き、3位のVIVOとの格差が縮まり2位の座も危険な実情だ。
21日、市場調査会社のカウンターポイントリサーチが今年7月、インドスマートフォン市場シェアを分析した結果、1位は20.3%のシェアを記録したシャオミが占めた。シャオミは今年4月、サムスン電子にしばらく1位の座を奪われた後、5月から1位の座を奪還し7月まで維持した。
反面、サムスン電子は今年4月にフラッグシップスマートフォンである「Galaxy S22」シリーズの発売で24%のシェアを記録し1位に上がったが、以後7月まで急激な下落傾向を続けている。
サムスン電子の今年7月の市場シェアは17.4%で、3位のVIVO(16.6%)との格差はわずか0.8%ポイントだ。 4位は15.4%を記録したOPPO、5位は14.8%を占めたリアルミーだ。
これと関連してカウンターポイントリサーチは「今年第2四半期から先頭争いが激しく展開されている」とし「特に中低価格製品中心にVIVO、OPPO、リアルミーが急速に成長しサムスンの後を追っており下半期のインドスマートフォン市場競争がさらに激しくなるものと見られる」と見通した。
スマートフォンメーカー各社の市場シェアとは別に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とロシア-ウクライナ戦争などでグローバルスマートフォン市場の需要が凍りついたが、インドスマートフォン市場は約3600万台の販売量を記録し、COVID-19以前の水準に回復したことが分かった。
合わせて今年8月、インド政府が5G周波数競売を終え、10月に5Gサービス導入を始める計画を発表したことにより、今後インド市場で5Gスマートフォン販売量も大きく増加するだろうという観測だ。
カウンターポイントリサーチは「今年下半期に5Gスマートフォンシェアは40%を上回ると予想される」とし「5Gサービスが本格稼動すると見られる2023年には5G機器のシェアが50%を上回るだろう」と見通した。
続けて「グローバルスマートフォン市場が困難に直面している中で上昇基調に進入するインド市場に対する主要メーカーの戦略が強化されるものと見られる」とし「下半期には中低価格5Gスマートフォンを中心に製造会社間販売競争がより一層激しくなるだろう」と付け加えた。
一方、インドスマートフォン市場の主力価格帯だった150ドル(約2万1千円)以下の製品市場は持続的に縮小されており、150~250ドル(約2万1千円~約3万7千円)価格帯がメイン価格帯に成長中だ。
これに対してカウンターポイントリサーチの関係者は「現在、インドスマートフォン市場はインフレによるスマートフォン価格引き上げと共に消費者のトレードアップ(Trade-up)現象が重なり主要スマートフォン価格帯が上昇している」とし「このような現象は下半期5Gスマートフォン需要の増加によりさらに深刻化するものと予想される。主要メーカーの立場ではインドスマートフォン市場の魅力度がさらに上がるものと見られる」と言及した。
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