オランダ系金融グループのINGは来年、韓国の経済成長率が0.6%に止まるものと予想した。韓国メディア「infomax」が報じた。(写真:ING=聯合ニュース)
原文記事:https://news.einfomax.co.kr/news/articleView.html?idxno=4242276
INGは15日、明洞(ミョンドン)ロッテホテルソウルで開かれた「2023韓国経済予測および持続可能金融記者懇談会」で、韓国の来年の成長予測が良くない方だとし、このように明らかにした。
INGのカン・ミンジュ韓国および日本担当首席エコノミストは「韓国の場合、対外需要の側面が非常に重要だが、来年の米国と欧州の成長率が各々マイナス(-)0.4%と-0.7%を記録すると見ているため、これに伴い韓国の成長率も1%未満に下がるだろう」と述べた。
INGは今年第4四半期から来年上半期まで韓国経済が萎縮局面に入った後、来年下半期に入って成長傾向が0%台に反騰するものと予想した。
カン首席エコノミストは「このような見通しの最も大きな根拠は来年初めまでに欧州経済がウクライナ事態の余波で非常に良くないと見るため」とし「米国も来年初めに金利引き上げサイクルを終えるだろうが、急激な金利引き上げで市場が否定的な影響を受けると見る」と説明した。
INGは米連邦準備制度(Fed)が今年12月に金利を50bp引き上げた後、来年1、2月に25bpずつベビーステップを断行し金利引き上げサイクルを終えると観測した。
彼は「来年下半期になってこそ不振な中国景気と半導体景気状況が蘇るものと見られる」と付け加えた。
ただ、カン首席エコノミストは、「韓国の成長鈍化が長期的には経済正常化に向かう過程だ」と述べた。
同氏は「COVID-19事態以後、非常に深く短い経済衝撃があるが、パンデミック政策で速い回復傾向があり経済が不安定な様相を見せた」とし「長期的な観点からCOVID-19以後、韓国の成長傾向は正常化に向かう軌道の一つにあるだけなのでパニックに陥る必要はない」と説明した。
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