海外VIPの聖地巡礼となった韓国半導体現場

半導体生産ライン(P3)の長さがロッテワールドタワー(555m)を横たえたものより長い700m。サムスン半導体平沢(ピョンテク)キャンパス施設を見学し、圧倒的な印象を受けた理由だ。大きな規模に先に驚き集約された最先端施設にもう一度驚き、粒子状物質の一粒までも容認しない徹底した施設に嘆声が自ずと沸き上がるところだ。世界最大規模の半導体生産基地であるサムスン半導体平沢キャンパスが、韓国を訪問する主要海外人士の必須探訪目的地として脚光を浴びている。半導体産業投資拡大の雰囲気が続き、韓国との半導体協業を念頭に置いた国家・企業の訪問承認の問い合わせが殺到しているものと分析される。韓国メディア「アジア経済」が報じた。(写真:サムスン電子)
原文記事: https://view.asiae.co.kr/article/2022111509293937324

16日、半導体業界によると、今週中にスペインのペドロ・サンチェス首相とレイエス・マロト産業省長官が韓国を訪問し、サムスン半導体平沢キャンパスを訪れる。スペインのマスコミもサンチェス首相の韓国訪問日程にサムスン電子半導体工場探訪が入っており、サムスン電子のイ・ジェヨン会長をはじめとする主要経営陣と会って半導体コラボレーション問題を議論する予定だと報道している。

スペイン政府は今年5月、半導体産業育成のため120億ユーロ(16兆ウォン、約1兆6906億円)の基金を造成し、現在現地に半導体工場を建設するために投資企業を物色している。5ナノ以下の先端半導体を量産する施設を誘致する計画だ。スペインのマスコミは今回の日程について、スペインがサムスン電子を半導体生産において最も重要な企業であり、ベンチマーキング対象にしていることが分かると解釈している。

サムスン平沢キャンパスが主要海外人士の必須探訪目的地として急浮上したのは今年からだ。2017年、ドナルド・トランプ米大統領が訪韓期間にヘリコプターに乗って移動している途中、平沢キャンパスを発見し、繰り返し驚きを示し訪問意思を表わしたりもしたが、昨年までは米国大統領が韓国半導体工場を訪問した事例はなかった。過去にはサムスン半導体工場の象徴として器興(キフン)や華城(ファソン)キャンパスが挙げられた。

しかし、今年5月、バイデン米大統領が韓国を訪問するやいなや、ユン・ソクヨル大統領とともに平沢キャンパスを訪れ、平沢キャンパスに対する関心度が急浮上した。自国の半導体投資拡大に力を入れていたバイデン大統領が、米大統領としては初めて韓国の半導体工場を訪れ、韓米半導体同盟を強化し、全世界の注目が集まった。当時、サムスン半導体工場を視察したバイデン大統領は、「サムスンの技術革新に驚くべきことだ」と言及し、「今後、韓国と米国の生産的なパートナー関係が強化されるだろう」と述べた。

今月5日には、ドイツのフランク・ヴァルター・シュタインマイヤー大統領がドイツ連邦下院議員、経済界関係者らとともにサムスン電子平沢キャンパスを訪れた。ドイツも半導体産業の育成に積極的なところで、韓国との半導体協力が切実だ。ドイツの代表的な半導体企業としては、自動車半導体の強みを持つインフィニオンがある。ドイツ大統領も工場を見回した後、バイデン米大統領の時にしたように芳名録ではなく半導体ウェハーの上に署名を残した。

平沢キャンパスは最先端施設が集約された単一半導体生産ラインの中で世界で最も大きな規模を誇る。サッカー場400ヵ所を合わせた規模(289万㎡)でサムスン電子の主力である次世代メモリ半導体(DRAM・NAND)とファウンドリ(半導体委託生産)工程がある。現在平沢工場には1~3ラインが稼動中であり、4ラインは現在建設のための敷地整理作業が進行中だ。

半導体業界ではサムスン電子平沢工場が世界で単一半導体生産ラインの中で最も大きな規模であるうえに最先端施設が集約されており、半導体産業を育てようとする国家・企業の立場では関心を持たざるを得ないところだと見ている。30兆ウォン(約3兆1698億円)以上投入された1ラインだけを見ても、施設装備と配置構造を通じて平沢工場内の半導体生産能力などを計ることができるうえ、4ライン工場建設の進行状況を通じて韓国の半導体の現在位置を把握できるということだ。

ある業界関係者は「過去には国内政治家を中心にサムスン半導体工場探訪要請があったが、バイデン大統領が訪れた後は海外首脳級人士が韓国を訪問すれば必ず立ち寄って行かなければならない企業探訪1順位と見なされている」とし「韓国半導体産業の強みが明確であるため、海外でも産業拡大のためにベンチマーキングしようとする雰囲気が形成されている」と説明した。

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