米国最大の自動車バッテリー工場が着工を開始した。
SKオンとフォード自動車は5日(現地時間)、ケンタッキー州グレンデールで両社のバッテリー生産合弁法人であるブルーオーバルSKの工場起工式を開催した。韓国メディア「NEWSCAPE」が報じた。(写真=SKオン)
原文記事: http://www.newscape.co.kr/news/articleView.html?idxno=91119
起工式にはSKオンのチェ・ジェウォン首席副会長、SKオンのチ・ドンソプ代表取締役社長、ブルーオーバルSKのハム・チャンウ代表などSKオン側の経営陣とリリアナ・ラミレス(Liliana Ramirez)グローバル人材開発ディレクターなどフォード側の経営陣が参加した。ケンタッキー州のアンディ・ベシャー知事(Andy Beshear)らの米州政府関係者や協力会社関係者、地域住民400人あまりも出席した。
SKオンとフォードは昨年5月、計10兆2000億ウォン(約1兆697億円)を投資し、ケンタッキー州とテネシー州に年間計129GWh規模のバッテリー生産基地3つを構築することにした。これは1台当たり105kWhバッテリーが搭載されるフォードのF150ライトニング電気自動車ピックアップトラック基準で約120万台を毎年生産できる規模だ。
ケンタッキー州にはグレンデール一帯の総628万㎡の敷地にそれぞれ43GWh規模のバッテリー1・2工場を建設する。すでに下半期から敷地の整地作業と工場骨組みを構築する鉄骨組み設置作業など初期工事が進行中だ。今後、工場を完工すれば設備安定化と試運転、製品認証過程を経て2025年第1四半期から順次にバッテリーセル量産を開始する予定だ。
これと共に43GWh規模のテネシー工場も2025年稼動を目標に年内着工される予定だ。テネシー州スタントン一帯の1553㎡の敷地にフォード電気自動車生産工場と共に建設される。
SKオンとフォードは、ブルーオーバルSKが中長期的に約1万の雇用を創出することを目標としている。
チェ・ジェウォン首席副会長は祝辞で「ブルーオーバルSKは完璧なパートナーシップを結んできた両社間の協力の象徴」とし「電気自動車の未来をリードするここブルーオーバルSKケンタッキー工場で世界で最も安全で信頼度の高いバッテリーを生産する」と述べた。
続いて「今後2年間、ブルーオーバルSKは最も大きく進化した電気自動車バッテリー工場を作る」とし「ここグレンデールはバッテリー産業のグローバルハブとして位置づけられるだろう」と強調した。
SKオンのチ・ドンソプ社長は「ブルーオーバルSKは北米自動車市場の電動化の核心になるだろう」とし「ブルーオーバルSKを通じてSKオンとフォードのグローバル電気自動車市場のリーダーシップがさらに強固になることを期待する」と明らかにした。
フォードのリリアナ・ラミレスグローバル人材開発ディレクターは「ブルーオーバルSKはフォードと電気自動車革命をリードできるよう支援し、ケンタッキー州に数千の新しいハイテク雇用をもたらすだろう」とし「これはケンタッキー州の地域経済と雇用の側面で世紀的な投資になるだろう」と力説した。
ケンタッキー州のアンディ・ベシャー知事は「今日、ケンタッキー州史上最大の経済開発プロジェクトであるSKとフォードのブルーオーバルSK工場の着工を迎えた」とし「このプロジェクトはケンタッキー州が米国電気自動車バッテリー生産首都として位置づけられるのに大きく貢献するだろう」と期待感を示した。
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