サムスン電子のフォルダブルスマートフォンラインナップの製造原価率が販売価格の40%未満であることが分かった。この比率はiPhoneより低いもので、フォルダブルスマートフォンが高付加価値製品だという点をもう一度証明し、全世界のフラッグシップスマートフォン市場の流れがフォルダブルスマートフォンに変化していくものと予想されている。韓国メディア「グローバルエコノミック」が報じた。(写真:サムスン電子)
原文記事:https://www.g-enews.com/article/Global-Biz/2022/12/2022121206165271606ed0c62d49_1
11日(現地時間)、日本のマスコミはサムスン電子が戦略的にマーケティングしているGalaxy Z Fold4製品の製造原価率を公開した。調査結果によると、Galaxy Z Fold4の予想部品費用は670ドル(約87万ウォン、約9万2千円)で、販売価格である1800ドル(約235万ウォン、約24万6千円 )の40%未満であることが明らかになり、この数値はアップルの最新フラッグシップモデルであるiPhone14プロマックスの46%より低い原価率だ。サムスン電子のフォルダブルラインナップが高いマージンをサムスン電子に与えているものと分析される。
Galaxyフォルダブルラインナップの低い製造原価率は、韓国産部品の高い採用率が秘訣であることが調査された。Galaxyフォルダブルスマートフォンの部品国産化率は50%に迫り、韓国製部品を大挙採用した。米国企業クアルコムがFold4の核心半導体を供給するが、その他スマートフォン用メモリチップと保存装置用フラッシュメモリ、LGエナジーソリューションが供給するバッテリーなどスマートフォンの核心部品はほとんど韓国企業が作っている。このようなスマートフォンの高い国産化率はかなり異例のことで、ライバル会社のiPhoneの2倍に達している。
サムスン電子とアップル以外のファーウェイとシャオミのフォルダブルスマートフォンモデルも利益率が高いことが分かった。ファーウェイのメイトXs(Mate Xs)とシャオミのミミックスフォールド4(Mi Mix Fold4)の部品製造原価率は30~40%でGalaxy Z Fold4と同じように低い原価率を示し、メイトXsは50%、ミミックスフォールド4は36%の韓国製部品が使われ、米国の制裁で韓国製部品の採用率がより一層高まっていることが分かった。
こうした中で、フォルダブルスマートフォンラインナップの世界市場販売率が増加している。市場調査会社のカウンターポイントリサーチによると、現在グローバルスマートフォン市場でフォルダブルスマートフォンの販売比重は2%にもならない比重だが、2022年のフォルダブルモデル出荷量は前年対比73%増加した1600万台に達すると見通した。
世界のフラッグシップモバイル市場の流れがフォルダブルスマートフォン形態に変化しているものと見られる。高い利益率に各メーカーはフォルダブルスマートフォンを自社のフラッグシップスマートフォンとして採用しており、これに対する消費者の反応も爆発的だ。それだけでなく、フォルダブルの形によって広くなった設計空間は、フォルダブルスマートフォンの技術発展をさらに加速化するものとみられる。
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