サムスン電子がGalaxyスマートフォン性能強化のためにAP(アプリケーションプロセッサー)ソリューション開発チームを新設した。APはスマートフォンの頭脳の役割をする半導体で性能を左右する。サムスンの変化は、専用チップを作るアップルのように、Galaxyに特化したAPを作り、今年初めに発生した品質論議を繰り返さないという意志と解釈される。韓国メディア「MTNニュース」が報じた。(写真:サムスンExynos2200)
原文記事:https://news.mtn.co.kr/news-detail/2022121611471639520
16日、業界によると、サムスン電子はMX(モバイル経験)事業部内に「APソリューション開発チーム」を新設する組織再編に踏み切った。同チームはAP先行技術を開発し、性能を分析し、Galaxyに搭載されるAP最適化ソリューションを担当するという。チーム長はチェ・ウォンジュン新任MX開発室長(副社長)が引き受けた。チェ副社長は米半導体企業のクアルコムで無線チップセットを開発し、2016年にサムスンに合流した。
これまでサムスン電子の独自APであるエクシノス開発はDS(デバイスソリューション)部門システムLSI事業部にあるAP開発チームが引き受けた。今回、MX事業部が別途のAPソリューション開発チームを新設し、今後の業務分掌がどのように行われるかも関心事だ。
サムスンのエクシノスはクアルコムAPであるスナップドラゴンと共にGalaxyスマートフォンに搭載されてきたが、性能論難が相次いだ。発熱と性能低下をはじめ、ファウンドリ歩留まり(生産品対比正常品比率)問題があった。今年初めにGOS事態が浮上し、来年初めに出てくる次期フラッグシップ「Galaxy S23」にはクアルコムAPで全量搭載されるという見通しも出ている。
サムスン電子は、Galaxyスマートフォンの性能を引き上げるため、最適化された専用チップの開発に乗り出すと数回明らかにしてきた。サムスン電子のノ・テムンMX事業部長(社長)はGalaxy Z4シリーズUNPACKED記者懇談会で「Galaxyオーダーメード型AP開発を悩んでおり、色々なパートナーと協議中」と述べた。
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