SKマテリアルズエアプラスが米国産業ガス企業と手を握り、希ガス(=貴ガス,rare gas)アップサイクリング事業に進出する。韓国メディア「ISSUE&BIZ」が報じた。(写真:SKマテリアルズエアプラス)
原文記事:http://www.issuenbiz.com/news/articleView.html?idxno=19346
SKマテリアルズエアプラスは今月16日、米国アレンシビアと合弁会社設立のための業務協約(MOU)を結び、希ガスアップサイクリング事業を共同推進すると19日、明らかにした。
希ガスは空気に入っている量が希薄なアルゴン、ヘリウム、ネオンなど6種類の気体元素をいう。空気中に極微量だけが含まれているため量産が難しいうえ、少数国家だけで生産され地政学的リスクが発生した場合、供給が不安定になりかねない。
今後、合弁会社が設立され、希ガスを捕集・精製・再投入する工程が完成すれば、輸入に依存していた希ガスの国産化が可能になるものと期待される。これを通じて半導体とディスプレイ産業分野でより安定的に製品を生産できるようになる。
特に、希ガスは産業ガス工程内の排気ガスをリサイクルする方式であるため、炭素排出を削減する効果もあると会社側は説明した。
1986年に設立されたアレンシビアは、ビッグデータ基盤のモニタリングと分析システムを活用し、産業ガスアップサイクリングソリューションを提供している。
SKマテリアルズエアプラスのオ・ジョンジン代表は「需給が不安定で価格変動が激しい希ガスの特性上、アップサイクリングは安定的成長のための最高のソリューション」とし「アレンシビアとのコラボレーションを通じて全世界のアップサイクリング事業をリードしていく」と述べた。
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