今年第3四半期スマートフォン市場が停滞した中でサムスン電子が市場シェア1位の座を守ったが、売上と出荷量が前年同期対比減少し不安な姿を見せている。一方、アップルはiPhone14シリーズが善戦し、主要スマートフォンメーカーの中で唯一成長傾向を続けた。韓国メディア「アジア経済」が報じた。(写真:カウンターポイント)
原文記事:https://view.asiae.co.kr/article/2022122309481812459
23日、カウンターポイントマーケットモニターサービスによると、第3四半期のグローバルスマートフォン市場出荷量は3億100万台を記録し、直前四半期比2%成長したが、前年同期比12%減少した。売上は前年同期比3%減少した。第3四半期の出荷量と売上は減少したが、平均販売単価(ASP)は前年同期比10%増加した。
このようなスマートフォン市場の成長はアップルがリードした。アップルの第3四半期のスマートフォン売上は前年同期比10%成長し、ASPは7%増加した。ワリアカウンターポイントのハーミット・シン先任研究員は「アップルはグローバルスマートフォンASPの全般的な増加に貢献した」とし「iPhone14シリーズと前作(iPhone13)販売がうまくいったおかげ」と説明した。
出荷量だけを見ると、アップルは上位5ブランド(サムスン・アップル・シャオミ・OPPO・VIVO)の中で唯一、前年同期比増加した。第3四半期のアップルスマートフォン出荷量は4920万台で、前年同期(4800万台)比2.5%増加した。出荷量基準の市場シェアは16%で2位だ。
アップルは今年9月16日、iPhone14シリーズを1次発売し、韓国内では10月7日から販売を開始した。iPhone14プロシリーズの85%以上を生産する最大組立工場であるフォックスコンの中国鄭州工場で、新型コロナウイルスの拡大で生産に支障を来たしているにもかかわらず、前作のヒット成績を続けている。アップルは中国でiPhone14の発売後の9月の第3週目から12週間、販売台数1位を走るなど善戦している。
一方、サムスン電子は出荷量では市場シェア21%で1位、売上は2位を維持したが、前年同期比減少した。カウンターポイントによると、第3四半期のGalaxy Zシリーズ出荷量が前年同期比ほぼ2倍に増えたにもかかわらず、ASPは前年同期比2%増に止まった。全体出荷量は6430万台で、前年同期(6930万台)比7.2%減少し、売上は前年同期比4%減少した。
シャオミ、OPPO、VIVOなどの中国スマートフォンブランドは封鎖措置で前年同期対比出荷量が大幅に減った。シャオミは490万台、OPPOは990万台、VIVOは990万台減少した。シャオミはスマートフォン売上は4%増加したが、中低価格販売量が増え300ドル(約4万円)以上出荷シェアは1.5%下落した。
iPhone新作が発売され、Galaxy Sシリーズを公開する直前の第4四半期は伝統的にiPhoneが強気を見せる時期だ。フォックスコン鄭州工場事態が長期化しiPhone14供給が円滑でない状況だが、今年も第4四半期にはアップルがサムスン電子を抜いて1位に上がるという予測が出てきた。市場調査会社のトレンドフォースは、第4四半期のスマートフォン市場シェアがアップル24.6%、サムスン電子20.2%に逆転すると見通した。
一方、5G端末は非5G端末の5倍以上出荷され、ASPの上昇と全体市場の成長を牽引した。ワリア先任研究員は「5G端末の売上は全体売上の80%で過去最高値に到達し、前年同期69%から増加した数値」とし「LTE(4G)から5Gへの転換はアップルがリードした。アップルは全体携帯電話の95%以上が5Gを支援し、全体5G端末収益の半分以上を占める」と説明した。
参考記事:「値段はいくら?」iPhone対抗サムスン戦略スマホの価格は安くなるか
参考記事:サムスン電子フォルダブルスマホ、製造原価は販売価格の40%、国産部品は50%近く
参考記事:日本のソニーを抜いて世界制覇を目指す…サムスン電子の「自信」は