ロッテケミカル、CES初参加の野心作「発火危険のないバッテリー素材」を披露

ロッテケミカルが今月5日から開かれるCES2023に創立以来初めて参加すると3日明らかにした。韓国メディア「ヘラルド経済」が報じた。(写真:ロッテケミカル)
原文記事: http://news.heraldcorp.com/view.php?ud=20230103000364

CES2023でロッテケミカルはソウル市とソウル産業振興院(SBA)が運営しているソウル館に参加し、先端技術を保有した有望なスタートアップ8社などと共に未来技術をグローバル顧客社に紹介する。

特にCCU(炭素捕集・活用)技術と未来バッテリー素材であるVIB ESS(バナジウムイオンバッテリーエネルギー貯蔵システム)、環境にやさしいスペシャリティ素材技術を披露する予定だ。

ロッテケミカルが紹介するCCU技術は、国内化学業界で初めて気体分離膜を活用した新技術実証設備として、排出権購買費用節減と技術確保を通じた事業進出、グローバル炭素中立対応を通じたESG経営を強化してくれるものと期待している。

2020年から実証運営を進め、炭素捕集用気体分離膜の性能検証を完了し、実証過程で収集、分析したデータ及び運転技術を基に大山(テサン)工場にグローバル化学会社初の分離膜炭素捕集商用化を推進している。

VIB ESSは水ベースの電解液を使用して発火危険性が源泉的に遮断されたバッテリーだ。産業用、家庭用など多様な分野で成長が期待され、ESS業界で次世代バッテリーとして注目されている。ロッテケミカルはバナジウムイオンバッテリーメーカーの「スタンダードエナジー」持分約15%(約650億ウォン、約67億円投資)を確保した2大株主で多様な協力関係を構築している。

ロッテケミカルのキム・ギョヒョン副会長は「2023年は変化するトレンドに合わせて新しい製品を開発し規制に先制的に対応する事業構造の根本的再編を通じて安定的な収益を創出するために努力する」と述べた。

参考記事:EVバッテリー業界、銅箔の二強「SKC-ロッテケミカル」が北米市場も狙う
参考記事:ロッテケミカル、バッテリー用電解液有機溶媒の核心素材4種を生産拡大へ
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