韓国国内主要ディスプレイメーカー各社が米国ラスベガスで5日(現地時間)開幕した世界最大家電・展示会「消費者家電ショー(CES)2023」で次世代ディスプレイを大挙披露しスマートフォン市場の次期フォームファクタ(機器形態)競争に再び火がついている。韓国メディア「文化日報」が報じた。(写真:サムスンディスプレイ)
原文記事:http://www.munhwa.com/news/view.html?no=2023010701039910024001
7日、業界によると、サムスンディスプレイは今回のCES2023でフォルダブルとスライダブル技術を一つに集約した未来型スマートモバイル機器「フレックスハイブリッド」を新たに披露した。この製品は画面左側にはフォルダブル技術が、右側にはスライダブル技術が採用されたのが特徴で、折れた左側パネルは広げ、右側は内側に巻かれたパネルを延ばすように引っ張る形だ。左を広げると10.5インチ画面に、右画面まで引けば16対10画面比の12.4インチ大画面ディスプレイで映像を楽しむことができる。
サムスンディスプレイは今回のCES2023展示館に「バーティカルスライダブル」と「ワイドスライダブル」も展示した。バーティカルスライダブルは横に拡大される従来の製品とは異なり、上に画面が拡大される形だ。画面を拡大する時、既存の5.1インチ画面が6.7インチまで大きくなる。横方向に画面が拡大されるタイプのワイドスライダブルは、8.1インチサイズに小さくして携帯性を高めた。最大12.4インチまで画面サイズを拡大することができ、映像を鑑賞し、多様なマルチタスクが可能だと会社側は説明した。
サムスンディスプレイはフォルダブル部門では「S」字型で内外に折りたためるマルチフォルダブル製品である「フレックスS」と「G」字型で内側に2回折るマルチフォルダブル製品である「フレックスG」を披露した。また、内側に折ったり外側に折れたりできるよう360度動作が可能な「フレックスインアンドアウト」も披露し観覧客の目を引いた。
LGディスプレイも今回の行事で、多様な中小型フォルダブルOLED製品を新たに披露した。代表的に「8インチ360度フォルダブルOLED」はユーザーが望む通りに前後に全て折ることができるのが特徴だ。会社関係者は「20万回以上折って広げても耐久性を保障するモジュール構造と折り畳み部分のシワを最小化する特殊フォールディング構造を採用した」と説明した。
業界関係者は「すでに多様なフォームファクタのディスプレイが技術開発を終えて商用化を待っている」とし「技術的に完成度が高くなっただけに近いうちに一般的なフォルダブルを越えて多様な形態の製品が発売されるものと見られる」と述べた。
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