SKハイニックスは自社が開発した10ナノ級第4世代(1a)DDR5サーバ用DRAMをインテル(Intel)が最近発売した新型CPUに採用できるという認証を受けたと12日明らかにした。韓国メディア「毎日安全新聞」が報じた。(写真:10ナノ級第4世代サーバDRAM DDR5=SKハイニックス)
原文記事:https://idsn.co.kr/news/view/1065620855249056
世界の半導体業界はこれまで業況反騰の鍵としてインテルのサファイアラピッズを挙げ、この製品の発売を待ってきた。新型サーバ用CPUが発売されれば、データセンター顧客は既存に使用していたサーバを交換することになり、通常この過程でメモリ需要が増えるためだ。
1a DDR5は最先端EUV露光工程が採用されたメモリで、10ナノ級第4世代DRAMがインテルの認証を受けたのはSKハイニックスが世界初だ。サーバ用DRAMは中央処理装置(CPU)と結合してデータセンターに入るメモリで、これまで同市場の主力製品はDDR4だった。
インテルは今月10日、初めてDDR5をサポートする新型CPU「サファイアラピッズ(Sapphire Rapids)」の公式名称は、第4世代インテル・ゼオン・スケーラブル・プロセッサー(4th Gen Intel®Xeon®Scalable processors)を発表した。市場では、サファイアラピッズの発売でサーバ用DRAMの主力製品が、従来のDDR4からDDR5へと急速に世代交代するものと見込んでいる。
業界ではDDR5が高性能を要求する顧客のニーズ(Needs)を十分に満たしてくれるものと期待している。SKハイニックスのDDR5は、DDR4対比電力消耗量が最大20%削減され、性能は70%以上向上し、サーバ顧客に優秀な一定電力単位当たり処理できる1秒当たりのデータ容量を計算した相対的指標である電性比と炭素排出削減効果を提供できるものと期待される。
さらに、今回のDDR5認証過程で、SKハイニックスは10ナノ級第2世代(1y)DDR5製品に対する認証もインテルから取得した。これにより会社は16Gb、24Gbなど多様なDDR5製品を顧客に提供できるようになり、サーバ用DRAMの売上に一層弾みがつくものと見通した。
インテル・ディミトリオス・ジアカス(Dimitrios Ziakas)メモリI/O技術部門副社長は「インテルはSKハイニックス、国際半導体標準化機構(JEDEC)と共にDDR5が自社最新CPUに最適化され採用されるよう緊密に協業してきた」とし「サファイアラピッズはDDR5と結合されデータセンターサーバの性能を画期的に高めてくれるだろう」と述べた。
SKハイニックスは「当社が業界最高の競争力を確保したDDR5でインテルから最新プロセッサー(Processor)互換認証を受けたのは記念碑的なことと見ている」とし「今後、市場需要に合わせてDDR5を積極的に供給しながら半導体ダウンターン状況を早期に克服できるよう努力する」と強調した。
SKハイニックスのリュ・ソンス副社長(DRAM商品企画担当)は「インテルサファイアラピッズ発売に合わせて多数の顧客会社にDDR5を供給するために緊密な協業を進めている」とし「今後も持続成長の勢いに乗ると予測されるサーバ用メモリ市場でリーダーシップを強固にする」と述べた。
一方、SKハイニックスはインテルとコラボして「DDR5白書(White paper)」も発行した。白書にはサファイアラピッズで作動するDDR5の性能と特長などが細部的に含まれている。SKハイニックスは「この白書はサーバ顧客がDDR5の採用を検討する際に参考にする資料として活用されるだろう」と付け加えた。
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