電子企業のCMOSイメージセンサー(CIS)技術競争が激しくなっている。サムスン電子は最近、最新技術を多く搭載した2億画素のイメージセンサー「アイソセル」の新製品を発売した。イメージセンサーの後発走者であるSKハイニックス(000660)は昨年、1億画素イメージセンサーを公開したのに続き、中長期的にさらに高い高画素製品の開発を検討する予定だ。市場1位のソニーは、大規模な投資計画を発表し、首位の座を守る計画だ。韓国メディア「イーデイリー」が報じた。(写真:ISOCELL HP2)
原文記事:https://www.edaily.co.kr/news/read?newsId=01758086635481000
24日、関連業界によると、グローバル電子企業のイメージセンサー競争が続いている。最近、サムスン電子は0.6μm(マイクロメートル)サイズの2億画素イメージセンサー新製品「アイソセル(ISOCELL)HP2」を発売した。昨年6月、業界最小規模の2億画素イメージセンサーを公開してから約半年ぶりに各種超高画素センサー技術を集約した製品だ。
この新製品には各ピクセルがより多くの光を活用してより豊かな色表現を可能にする「デュアルバーティカルトランスファーゲート」技術が業界で初めて採用された。HDR撮影強化のために「デュアルゲイン」という新規技術も導入された。センサーが表現できる色の範囲を広げる技術だ。
照度条件により4個または16個の隣接ピクセルを束ねて光を受ける面積を拡大する「テトラスクエアードピクセル」技術、2億個の画素を全て活用して自動焦点機能を遂行する「スーパーQPD」機能も搭載された。サムスン電子はこの新製品で市場シェアの拡大を狙っている。オムディアによると、昨年第3四半期基準でスマートフォン・電装などでサムスン電子のイメージセンサー市場シェアは15.6%で、51.6%を占める1位ソニーに次いでいる。
サムスン電子より遅くイメージセンサー市場に参入したSKハイニックスは、シェアが3.8%で、まだ一桁だ。SKハイニックスも超高画素製品を開発し、市場の地位上昇を図っている。昨年10月にはスマートフォン用1億800万画素イメージセンサー「Hi-A811」を披露した。昨年初め、5000万画素イメージセンサーの発売を発表したのに続き、1億画素を超える新製品も公開し、技術力を対外的に表わした。SKハイニックスは今後も市場状況を見ながら、高画素イメージセンサーの開発を検討する予定だ。
市場1位のソニーは、大規模な投資を基にサムスン電子、SKハイニックスなどの追撃をかわすという戦略だ。ソニーは昨年、設備投資規模を前年比35%増の4700億円(約4兆5000億ウォン)に策定し、このうち相当数を半導体生産拡大に投入することにした。ソニーは2025年までにイメージセンサー市場シェアを60%に増やす計画だ。
電子企業各社がこのようにイメージセンサー競争に乗り出すのは、市場予測が明るいためだ。現在はスマートフォン用イメージセンサーが主要製品だが、今後は自律走行車や産業用ロボット、XR(拡張現実)機器など未来産業で核心部品として活用される見通しだ。
これに対し、イメージセンサー市場も急激に拡大するものと予想される。グローバル市場調査機関のICインサイツによると、イメージセンサー市場の売上規模は今年193億ドル(約23兆8600億ウォン、約2兆5189億円)から2026年269億ドル(約33兆2600億ウォン、約3兆5109億円)へと39%跳ね上がる見通しだ。
業界関係者は「イメージセンサーが現在はスマートフォンやノートパソコン、カメラなどに使われているが、今後は電装、XRなど未来有望産業に活用範囲が拡大されるだろう」とし「収益性向上次元でイメージセンサー市場は長期的に注目する市場」と述べた。
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